幼なじみタイムトラベル
ダラダラ
第1話
俺の名前は狩野翔かのしょうだ。年齢40歳。まあ生涯孤独中年だ。
父は13歳の時に病死。弟は俺が25歳の時に自殺。母はそれ以来病気がちになり病死してしまった。
よくある不幸話だ。何をやってもうまくいかないまま40年過ごした。
ある朝、いつも通り車に乗って職場に行きいつも通りに帰ろうとしたが何故かその日は帰る気が起こらず近くの定食屋で飯を食っていた。
飯を食っている中、一人の美人に気づいたその美人は昔からの幼馴染に似ておりついついみてしまった。
みている際、目が合ってしまい目を離したがその美人が近づいてきた。
やばいと思い謝ろうとしたら。
女性「もしかして翔しょう?」と聞かれドキッとした。
「もしかして恵めぐみか?」そこには幼馴染みの相川恵あいかわめぐみいた
「やっぱり翔ね。久しぶりね」とかれこれ20年も会ってない幼馴染みが言った。
「マジか!本当に恵めぐみか?いつこっちに帰ってきたんだよ?」
「帰ってきたわけじゃないわよ。ただふらっと寄っただけよ」と笑いながら言った。
それを見た時少しドキッとしてしまった
「立っているのもなんだし座って何か頼めよ今日は奢ってやる」
照れ臭さを隠すためにそんなことを言った。
「そんなこと言ったらなんでも頼んじゃうわよ」
「いいさこんな美人に奢れるなら男として本望だろ」
「昔はそんなこと言わなかったのに変わったわね」
「変わらない物なんてないだろ」
「何そのくさいセリフあっすいませーんビールと唐揚げと野菜炒めと・・・etc」
「てぇ頼みすぎだろ」
「別にいいでしょ?このくらい」と笑った。
不可抗力にも惚れそうになった
そのあと「翔しょう?」と言われてハッとなって「そうだな」と顔逸らしていった。
その後は昔話に花を咲かせて数時間
「うあああああんうおおおおおん」大の男が惨めに泣いていた。
「お、オデが悪かったんだあああ」ほんとにみっともない自分でそう思う
「ちょ、ちょっとわかったらもうちょっと声抑えて」
「そう思うだろ恵めぐみうおおおおん」
「わかったわかったからそう泣かないでよ」
「すいません、ラストオーダーなんですけど」
「ああすいませんこれでお勘定お願いします。」と幼馴染みはお会計した。
その後、べろんべろんに酔った俺は介抱されながらタクシーに一緒に向かった。
「すまん。迷惑かけるつもりはなかったんだが」
「幼馴染でしょ。言いっこなしよ」と笑うのは女神かと思った。
「家は変わってないんでしょ。ほら肩貸して」
「ああ」と言い我が家に向かう
あっというまに家に着くと恵は鍵を開け家まで上がり布団まで介抱してくれた。
「すまん。もう酔ってダメみたいだ今日は寝るから勝手に帰ってくれ」
「そうね。勝手に帰らせてもらうわ」と言い照明を切った。
「あなたの人生にーーー」と何か言っていたが聞き取れず眠りに落ちた。
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