月面帰還プログラム ルナベスティア

岡矢 射懐

Prologue

西暦2104年5月21日、地球は宇宙からの侵略者の襲撃を受けた。


突如日本の首都東京に来訪した70m級の侵略者は人類のあらゆる建造物を破壊し、人類を捕食し、殺戮の限りを尽くした。

現場の指揮官の迅速な判断により、速やかに編成された自衛隊と米軍の混合部隊は迎撃を試みるも侵略者の撃退に失敗。

現代兵器の火力では傷を付けることすら叶わず、核兵器の使用すら検討された。


しかし、同日人類は新たな希望を手に入れる。

東京に現れた蒼い巨人が侵略者と戦いを繰り広げ、駆逐することに成功した。

蒼い巨人は人類の味方であった。

人類は地球を守るヒーローの出現により、歓喜に湧いた。


だが、それも長くは続かなかった。


西暦2109年12月25日、巨人は5体の侵略者の連携の前に敗れた。

侵略者に押し倒された巨人が力をふり絞るも腹部を食い破られる姿は地球人類を絶望の底に叩き落とした。


この日以降、地球は侵略者の支配する惑星となった。


人類は母なる星を捨て、月面基地に移住することを決断する。

いつか地球を取り戻すための力を蓄え、巨人、そして自分たちの家族の復讐を果たすために。

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