第5話

 約束していた通り、今日の休日僕は飯塚さんと映画を見に行くことになっていた。

 同級生と、しかも女子とどこかに行くと言う行為はした事がなく、勝手にデートなのではと、妄想していた。

 そのせいか昨日は全然眠れなかったし、まだ時間まであるのに早く起きてしまった。一応昨日、彼女からデートプランを聞いてみたがとても参考になるものではなかった。

 とりあえずは彼女と行った時通り行こうとプランを思い出す。クローゼットから出掛けても違和感のない服を選び、冴える頭とは逆に重たい体のまま家を出た。



 結局朝から落ち着かない気持ちで集合時間から十分前に来た。あれやこれやしていると時間はあっという間に過ぎ、もう直ぐだというのに心の準備もできていない。

 僕は挙動不審に駅周辺で飯塚さんを待とうとした、が人の波に呑まれて集合場所に中々辿り着けない。

 人混みをかき分け少し見えた集合場所にはすでに飯塚さんが周りを気にしながら立っていた。そして目が合う。


 「あ、嵐山くん!」


 集合時間の九時を指す時計台の下で、僕に気づいた飯塚さんは手を振って呼びかけてきた。すでに人中に飲まれている僕にも飯塚さんの声は自然とよく通った。謝罪を口にしながら時々舌打ちが飛んでくるが気にしない。それよりも集合時間ギリギリで飯塚さんを待たせるわけにはいかない。


 「ごめん、ギリギリになった」


 何とか人混みを掻き分け飯塚さんと合流する。すでに汗だくになり、息を切らす僕にそっとハンカチを手渡してくれる飯塚さん。


「はい。私が早く来すぎてしまっただけで嵐山くんが普通ですよ?」


 日差しを遮るためか白色のブラウスを着て、それに合う緑のパンツと、小さなトートバッグを持つ飯塚さん。私服姿は初めて見たので、新鮮な気持ちになる。

 それに対して僕は黒のパーカーに、デニムというありきたりでパッとしない服だった。こんあことなら服でも買っておくんだった。


 「嵐山くん?どうかしました?」

 「飯塚さん早いね」

 「はい。ココ最近ちょっと良くないことが続いてて、今日みたいに楽しい日が待ちきれなくて」


 顔が陰ったと思ったらすぐに入れ替わった笑顔に僕は胸を打たれつい可愛いと思ってしまう。それに楽しい日だなんて。


 「すみません。せっかくの休日をいただいて」

 「そんなことないよ。僕もすごく楽しみだつったし」


 やばい噛んでましった。飯塚さんは優しい笑みに僕は目を逸らした。赤くなる顔が日で誤魔化されることを願う。

 それにしてもやっぱり視線があるな。飯塚さんと歩く僕はやっぱり不釣り合いだろうか。

 飯塚さんはそんなこと気にすることも無く、明るい声を出した。


 「じゃあそろそろ行きましょうか」

 「う、うん」


 そうして映画館へ向かった。そういえば僕は彼女と一度見たが、内容は少ししか覚えていない。というか隣の彼女がうるさすぎて集中できなかった。

 だからもう一度見ることにも全然抵抗はなくむしろ飯塚さんと見れることに胸を躍らせていた。

 彼女と来た道を歩く。


 「嵐山くんは駅によく来るんですか?」

 「え?いや、そんなにかな?」


 ほんとうはココ最近彼女のせいでずっと来ている。


 「そうなんですか。歩き慣れてるんだなあと思って」


 そういえばさっきから飯塚さんは僕の後ろを着いて来ていて僕が先導してる形だ。それは少し張り切りすぎだろうか。


 「頼りない、かな」

 「いえ、私はあまり来ないので嬉しいです。それに……」

 「それに?」

 「服、似合ってますよ」

 「あ、ありがとう。飯塚さんも素敵な服だね」

 「これですか?実は姉のなんです」

 「お姉さんいたんだ。なんとなく飯塚さんは一人っ子だと思ってた」


 まさか姉がいたとは思いもしなかった。僕はお姉さんについて尋ねた。


 「どんな人だったの?」

 「そうですか……姉はとても嵐山くんに似てますよ」

 「僕と、お姉さんが?」


 くすりと笑ってからその理由を教えてくれる。


 「はい。優しくて誠実で、それに……好きなことに諦めをつけれないこととか」


 優しくて誠実なのかな?ともかく飯塚さんが僕にそんな印象を持ってくれているのは少し嬉しい。でも最後の言葉はどういう意味だろうか。胸に引っかかる感触を覚える。


 「それは、どういう?……」

 「あ、もうすぐ映画館です」


 飯塚さんははぐらかすように映画館へと足を動かす。前に彼女と来たときもこんなことがったな。妙な既視感を覚えながらいつの間に入れ替わっていた立ち位置についていく。

 胸にじんわり込み上げるものを無視しながら僕らは映画館に着いた。彼女と来た時とは違い今日はチケットを二枚取る。指定した席が偶然彼女と見た席なのに運命を感じる。


 時間が余った僕達は近くのカフェで時間を潰すことになったのだが、これも運命だろうか。偶然にも彼女と来たカフェに来てしまった。僕の案内もあるが、飯塚さんが目をつけたのだ。


 「素敵なカフェですね。隠れ家的なのに中はとてもオシャレで爽やか。私こういうところ大好きです」


 彼女と同じ感想を零す飯塚さんに彼女の影が重なった。本屋で会った時もそうだった。偶然なのか、笑う仕草が顔が彼女と酷似しているのだ。それでも飯塚さんのお淑やかさなどは彼女とは似ても似つかないものだ。彼女はうるさいし落ち着きがないから。


 「二名様ですね。こちらへどうぞ」


 彼女とは違い「二名様」と言われることに違和感を覚えながら席に案内される。

 彼女と座った席に今度は飯塚さんが座るのだから、嫌でも彼女と飯塚さんが重なってしまう。飯塚さんは彼女より清楚だし、綺麗だし、礼儀正しいからそんなことないはずないと心の中で言い聞かせるけど、纏う雰囲気なのか、それとも仕草なのか一挙一動それぞれが彼女に似ていることを再確認させた。

 もしかしたら………なんて考えさへ浮かんですぐに頭を振る。


 「嵐山くん、さっきからどうしたんですか?私の顔になにかついてます?」


 自分の行動に気づいてすぐに首を横に振った。さすがにジロジロ見すぎたらおかしいよな。


 「ご、ごめん何もない」


 すると珍しく飯塚さんは顔をプクッと膨らませる。


 「何かありますか?さっきから」

 「ほんとに……何も」


 なお詰め寄る飯塚さんの圧に負けそうになる。飯塚さんってこんな顔もするんだと思わず吹きそうになってこらえる。ちょっとどころか、とても彼女に似すぎでは?


 「ご注文は?」


 タイミング良く店員さんが来てくれ、この話は一旦中断される。学校で自殺した人と、似てるんだよねなんて頭がおかしいと思われてしまう。

 気を取り直して注文する。メニューを慌てて見て僕は迷わず指を指す。


 「この、パフェをひとつ」


 彼女と来た時に頼んだやつだ。嫌いなはずだが、なぜか食べたくなった。

 すると飯塚さんもそれを指さす。


 「私もこの、パフェで」


 彼女の生き写しとでも言いたげなほど彼女と重なる飯塚さん。そう。まるで姉妹だ。


 「かしこまりました」


 後にした店員さんを見送ってまた飯塚さんを見る。するとまだ少しほおが膨らんでいた。


 「な、なに?」

 「そんなに私の顔が変ですか?」

 「変じゃないよ、ただ少し既視感を感じるというか……」

 「なんですかそれ」


 飯塚さんはまだ少し僕を睨む。僕はその目に圧倒され冷や汗が額から流れる。

 数秒してそれを崩して笑った。とても自然に。

 飯塚さんってこんなに表情豊かだったか、と悩んでいるといきなり話を切り出してきた。


 「今日誘ったのって実は映画以外にもあるんです」

 「え、なに?」

 「その、お願いがあって」

 「どうしたの?」


 申し訳なさそうに顔の前で手をもじもじさせる。


 「嵐山くんの、小説を読ませてください」

 「僕の小説を?!」


 驚き思わず声が大きくなる。前と比べて人が少ないことに安堵し飯塚さんの言葉を待った。


 「あの日嵐山くんのノートを勝手に見た時から、ずっと思ってて」


 あの日とは、彼女が自殺した日ノートを取りに行った時に飯塚さんと鉢合わせた時のことだろう。不覚にも学校に忘れたノートを飯塚さんに見られたのだ。あの時どうして飯塚さんがいたのかは今も不思議だ。


 「だめ、ですか?」

 「そんなことないよ。むしろありがたいけど……」


言葉を続けない僕を訝しげに見て、申し訳なさそうに聞いてくる。


「もしかして、書くのをやめましたか?」


僕は頷く。

飯塚さんは「そうですか」と短く嘆息したが、すぐに気を取り直す。


「残念です。でも、本当に好きでした」

「ごめん。前に止めないほうがいいって言われたんだけどやっぱり書くのは辛いししんどかった。だからやめてしまった」


 見てわかるよう明らかに肩を落とす飯塚さん。


 「なんてね、冗談だよ」

 「え?」


 ぱっと顔を上げると目を丸くしてこっちを見た。

 うっ、しっかり目が合った。その純粋な疑問を宿した目に視線を逸らしてしまう。そんなことなど気にせず身を乗り出す飯塚さん。


 「てことは、書いてるんですね?」

 「う、うん。実は最近出会った人にも書くように言われてね、やっぱり書きたいと思って書いてるんだ、まだ完成してないけど」


 僕は頭を掻く。飯塚さんは安心したように椅子に体を預けて息を吐いた。それから落ち着かせるように水を飲む。


 「よかったです。なんで冗談なんか言うんですか」


 とホッとしている様子だ。そんな飯塚さんの表情を見れただけでも書こうと決意した価値があるな。


 「それでお願いなんだけど。もし僕の書く小説が完成したら、いや完成させるからまた見て欲しいんだ」


 完成させる、か。今までの僕じゃこんなこと絶対言わなかっただろう。だって今までもこの作品は書き終えるなんて言って結局途中でやめてたもんな。だからもう人には何も宣言しなくなった。裏切ってしまうし、第一期待されるのが怖いから。人に言ってしまえば強制になる。いつしかそう思うようになってしまった。

 でも今回は絶対完成させたい。飯塚さんのためにも彼女のためにも、そして……やりたいことをやり続けたい、諦めたくない僕のためにも。

 

 「いいんですか?」

 「あまり期待しないでほしいけど」

 「そんなことありません。嵐山くんのノートを見て、嵐山くんが持つ優しい世界観と誠実な言葉はきっと他にはありませんよ」

 「そ、そうかなぁ」


 真っ向から作品について語られると照れる。というかあのノートだけであそこまで読み取るのは、普段本を読んでいるからだろうか。さすがだな。


 「ほんとにありがとうございます」

 「いやこれは僕のためだよ……それは言い過ぎか」

 「それくらいがちょうどいいです」


 顔では笑いながら言ってしまった言葉の重さを受け止めていた。完成させると意気込んだはいいが肝心な事は一切理解してない。

 物語を決めて、登場人物もイメージして、でもなぜか最後までたどり着けない。

 それを察したのか飯塚さんが口を開く。


 「小説はご都合です。作家は神です。ただそれだけのことです。何を書くのかじゃなく、何を書きたいか。ただそれを言葉に写して書くだけです」

 「え?」


 いきなりの指摘。それは僕の足りない部分についてなのだろうか。

 自然と口を滑らせていく飯塚さんの意見を心の中で噛み砕く。

小説はご都合、なのか?それだと小説が書き手の意志だけで選択されるものってことになる。登場人物の思考は関係なしで書き手の意志が尊重され、ただの作り物になってしまう。

 でもそうじゃない、僕が書くのは誰しもが笑えるハッピーエンドだ。書き手も、読み手も登場人物さえも、誰一人欠けることのないラストだ。

そう反論しようとする僕より飯塚さんの方が早かった。


 「『小説は物語じゃない、手紙だ。不特定多数の人達に物語を通して伝えるものだ』」


 不意に飯塚さんがそんなことを言った。僕には理解できない。


 「よく姉が言っていたんです。だから嵐山くんはどう思ってるかわかりませんが、小説はただ書くためのものじゃなく、伝えるためのものなんです」


 そこで僕の考えが飯塚さんには筒抜けになっていることに気づく。彼女と話してるみたいだ。そんなにわかりやすい顔してるんだろうか僕。


 「誰かに伝えて初めて小説になる。それがたまたま物語だっただけ。ご都合とは言いましたが自分の伝えたいことを書けばいいんです。嵐山くんはどう思いますか?」

 「どうって」


 考えたこともなかった。ただ楽しく書いてそれが小説になるものだとばかり思っていた。伝えること………僕は千春さんの作品を思い出す。飯塚さんにオススメされた本も。

 答えはすぐにわかった。つまり『テーマ』だ。こんな作品っていうテーマ。伝えたいことは何か。千春さんなら誹謗中傷や諦めない大切さ、あの本なら生きる理由と重さ。それが僕にはまるでなかった。ただ頭で想像した物語を具現化しただけ。だから詰まっていたんだ。内容がないから登場人物の言いたいことがわからなかった。


 「なるほど、そういうことか」

 「すみません、勝手に」

 「いや、ありがとう。飯塚さんのおかげで少しわかったよ」


 僕の致命的な考え。飯塚さんが教えてくれなかったらまた完成しなかったかもしれない。

 飯塚さんは少し申し訳なさそうにした後で、慰めのように言葉を吐いた。


 「でも嵐山くんの書く小説はとてもいいです。途中だけですが面白かったし、なにより姉の書いていた小説と似てる気がするんです」


 さっきので薄々は気づいていたけどやっぱりお姉さんも小説書いてたんだ。


 「正確には似てるのかわかりませんが、なんとなくですけどそう思うんです」


 どちらも読んだ飯塚さんにしかわからないこともあるのか。しかし読んでみたいなお姉さんの作品。きっと僕よりも格段に上手な人だろう。そう思う僕とは正反対に飯塚さんは暗い声音でボソッとつぶやく。


 「もう今は、書くのをやめてしまったんですけど」

 「どう、して?」

 「わかりません。でも飽きたって一言」

 「そうか……」


 「もう残ってない」と付け加え一層暗くなる。お姉さんが何を思って書いていたのかわからないけど書くのに飽きてしまったのなら仕方ないかもしれない。


 それからようやく店員さんがメニューを運んできてくれる。パフェを食べれば飯塚さんは元どおりの顔に戻った。よほど好きなんだろう。僕も一口………ううぇ、やっぱり甘い。じゃあ、なんで頼んだんだと一人で突っ込む。

 僕たちはそれからも小説について、学校について、自分たちの日常についてひとしきり話した。やっぱり趣味の合う人と話すのは楽しくてついつい盛り上がる。もし、もし彼女が生きてたらもっと色々な話ができたんだろうか。僕は不覚にもそう思ってしまった。




僕達はカフェを出て映画館に向かった。

前みたく人は多かったのに嫌な感じはせず、ただ飯塚さんといると心が跳ね上がるのを感じた。


 席に深々と腰を下ろし、落ち着いているがどこかソワソワ、ワクワクした様子の飯塚さん。


 「楽しみですね」


 僕も隣に座る。買っておいたドリンクを飯塚さんに手渡し、僕も楽しみだと伝える。

 照明が徐々に落とされ、暗くなっていく館内。飯塚さんの顔はほの暗く映った。笑っているんだろうか、今どんな表情をしているんだろうか、よく見えない。飯塚さんは一体、何を思ってこの映画を見るのだろうか。

 全ての照明が落とされいよいよ上映が始まる。彼女と見たものを今度は飯塚さんと。



 上映が終了し前よりは少ない人達が一斉に出口に向かう。飯塚さんは彼女とは違い涙はなかった。本を読んでいたから展開もわかっていたからだろうか。でもその表情は満足し、達観したように見えて僕は安心した。何も思わなかったわけではないらしい。

 当の僕も一度見たし前よりは感情が希薄になっていた。だからといってつまらなかったわけではく、むしろ前よりも内容を知っていたおかげでその景色や情景を鮮明に感じ取ることが出来た。


 「とても、面白かったですね」

 「そうだね」

 「あのヒロインが するところは本当に震えました」

 「そうだね」


 と苦笑する。前に僕が言っていたことと同じだ。


 「ところで嵐山くんは一度見たことがあるんですか?」

 「え?どうして?」


 気づかれた?そんな素振りは見せていないが。飯塚さんは妙に察しがいい。もしかすれば何か感じたのだろうか。


 「いえ、なぜか何か思い出すように微笑んでいるように見えたので」


 飯塚さんは謝り変なことをと言ったが、もう誤魔化すのはやめて真実を話した。これ以上嘘を重ねると彼女のこともバレる気がしたから。

 もちろん幽霊と来たなんてことは言わず。


 「僕の方こそごめん。友達に誘われて一度見に来たんだ」

 「いえ全然。むしろ頼んだのは私ですから。でも、この映画を見るなんて素敵な友達ですね」

 「そうかな。強引で、うるさくて、厄介な人だけどね」


 飯塚さんはふふっと吹き出し、僕もつられて笑う。

 雲ひとつない空が、飯塚さんの赤いチークの色を写すように輝き、月や星が姿をちらほら現れる。

 もうそんな時間かと少し寂しく感じる。明日も会えるのに、わがままを言ってもう少しいたい。だが、飯塚さんの口から出たのはそんな考えが霧散する内容だった。


 「もうそろそろ遅いし、帰りましょうか」


 彼女の時みたいにはいかないかと落胆した。


 「そうだね。今日はありがとう」

 「こちらこそです。また行きましょう」

 「うん。それじゃあ、また明日」

 「はい。また明日」


 寂しさを押し殺し無理のない笑顔で笑う。僕がこんなにも寂しいやつだなんて初めて気づいた。もっと話したいし、どこかへ行きたい。でも僕にはまだ明日がある。

 暮れる夜空は僕の心をどんよりと覆い、吹く風が明日への予感を運んできた。








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