ある日彼女は囁いた
びっしりと壁を覆い尽くす青い線。
描き出されるのは翼ある人々の日常。
遥か遠い砂漠の国の
燃えるような石壁の上に佇む
太陽に近い存在たち。
ねえ、素敵でしょ。
いつもいつも夢見るの。
閉ざされた部屋は秘密の告白。
歴史の中に埋没した真実。
微笑む友の背にも輝く翼が生まれ
私はそっと彼女を抱きしめた。
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