煌めきが届けられる日

手を繋ぎ、二人でそぞろ歩く夕暮れの浜辺。

水平線の彼方に消えた流れ星。


拾いに行かなくていい?

小さな娘が心配そうに問う。

大丈夫よ。

神様がきっと必要な人に届けてくれる。


翌日、ポストには一枚のハガキ。

待ち望んだ父の帰宅は近い。


きっと昨日のお星さまだね。

満面の笑みは流れ星よりも眩しかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る