あなたが教えてくれたこと〜紙の花〜

山積みの本と共に出発の朝、

手渡されたのは紙の花。

細い茎、丸まる葉、向こうが透けてみる花びら。

儚すぎて、ぶ厚い本を並べた箱には

到底一緒には入れられない。

きみを想って

引きちぎれんばかりの僕の心だと彼が言った。

だけどそばに置いてくれるなら永遠だ。

その時、私は強さとは何かの本当を知った。


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