ある午後の喜び
あなたと二人、森を彷徨いゆけば、
紅色の実がどっさり採れた。
私の亜麻布のエプロンは膨らんで、
あなたが笑った。
乳色の大皿に並べた。
輝く硝子の瓶にも入れた。
本棚に、窓辺に、枕元に。
それでもまだあったから、森にも飾った。
子鹿が見つめていた。
野兎は首をかしげた。
そして、あなたがまた笑った。
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