雪原の誓い
心が真っ白になった日、
気がつけば雪原を歩いていた。
ふと足元の花に気がついた。
私と一緒、独りぼっちの花。
それは小さな袋のような花びらの中に、
ぽっと火を灯した。
そして言った。
春を迎えに行こう。
ずっと向こうだけど一緒に行こう。
うん。
指先が痺れそうに冷たかったけれど、
私は笑顔で頷いた。
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