二人だけの時間
眼下に走る稲光は圧倒的だった。
雲の上に突き出した山城からそれを見る。
ねえ、空はすべて私のものみたい。
私の言葉にあなたが微笑む。
闇夜を切り裂く光、肩に感じる温もり。
沈黙の森、優しい吐息。
二人だけの世界は未来永劫終わらない。
鮮やかな一瞬が繰り返される中、
私たちは甘い時間を貪り続ける。
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