青い花咲く野へ

寂しくなると決まってその夢を見る。

青い花咲く野を大好きなあの子と走っていく。

私たちは笑い合う。

繋いだ手、心がじんわり温かくなる。

だけど私は知っている。

そんな野もあの子も記憶のどこにもない。

それでもそこに帰りたいと願うのは、

それが遠い日の、大切な約束の場所だという印なのだろうか。


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