空想世界で遊ぼう〜140文字の花束〜

クララ

夕暮れに砂丘で

砂漠の市場で鳥籠に入った砂蜥蜴すなとかげを買った。

今夜はご馳走だなと店主が笑った。

帰り道、私は扉を開けた。

あんた翼があると思ってる?

ないね。でも足はあるんだから行っていいよ。

砂蜥蜴すなとかげは私を見たまま動かなかった。

翼が欲しい寂しがり屋か。

私と一緒だね。

夕食は、砂蜥蜴すなとかげと一緒に見る一番星に決まった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る