狐孫



短夜みぢかよきつうまごながめせる短歌みぢかうたはもたれふれか



◇短歌




 狐孫きつねのまごは、紫蘇目しそもく狐孫科きつねのまごくわの一年草にて、極小さきほの赤く仄紫立ちたる花也。

 名の由來は諸說あれど、花のさまの狐の顏に似たるに依りてとせる說を余は最も好む。成程、可愛らしき狐の仔ぞ、此花このはな




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