第3話
しかし、ここで、優秀な諸兄は問題点に気がつく事だろう。
そう、子供を作る時どうするのか?
ということだ。
しかしながら、そこも、万全なのだ、今の時代精子は冷凍保存されて、卵子のもとにおくられて、優秀な子孫を残すことができる。
オプションで優秀になるように操作することもできる。
昔は神の領域と言われた遺伝子操作によるものだが、何回かの段階を経てもはや誰もそれを「神の領域」だとは思わなくなっていった。
もちろん金額によりR《レア》からSSRまで選択可能だ。
だがあんまりやりすぎると完全に親より優秀になってしまい、親が馬鹿にされて相手にされないという事が起こり、一時期社会問題になった。
そんな生意気な子供はスパルタ教育だという古風な方にはとんでもない社会的な制裁が待っている。
民事などで訴えられるのはまだ良い方で場合によっては大学の論文に書かれたり、小説として発表されたりする。
1回だけ罵声を浴びせた事が何万回も他人に脳内で再生されて、その度に批難されるのだ。
それゆえ、最近では、あまり優秀な子供もよろしくないという事でR《レア》子供やSR《スーパーレア》子供よりノーマル子供コースを選ぶ親が増えているらしい。
もちろん、わたしもノーマル子供きぼんぬだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます