第9話 特圧隊第二部隊第三前衛隊

「で、二人に分けた、、、と」

「ごめんなさい、、、」

春さんが怒られてる。そんなに悪い事なのかな?

「ほら、新人君も悪い事なの?って思ってますよ」

「そうじゃない。清明の鬼力はどうするつもり?あの子がいなかったら

使えないじゃない」

確かにそうだ。中に鬼がいなくちゃ使えないはずだ。どうしよう

「使えるぞ?うぬの制御がないから難しいとは思うが一応な」

あ、使えるんだ。

「ほら、問題ないですって」

「はぁ、、もういいや。ねえ優加」

「どうしたのじゃ?」

「これからは部下なんだからよろしくね」

「、、、、、」

あからさまに嫌な顔している。そんなに下につきたくないんだ

「おんなじ立場じゃダメかの?」

「だめ。殺したい人を部下にすることは偉大だと思うんだけど」

「うぬのほうが強いんじゃが?」

なんか言い争いが始まってる、、、くだらないなぁ

「くだらないね」

「ですね」

「そういえば長門さんたちは?」

「ん?もうすぐ来ると思うよ」

「ううう、、、」

陸奥が泣きながらリビングに入ってくる。その後ろから長門さんが何事もなかった

かのように入ってくる。

「兄にわからされた、、、」

「言い方が悪い、、、」

なにしてたんだろう。まさかね、、

「もういいよ。全員そろったから話始めるよ座って」

全員が席に着く。優加以外

「いぬの椅子は?」

「さて、みんな揃ったから報告するよ」

あ、無視なんだ。

「昨日倒したやつなんだけど明らかに今まで発見されたことのない種族だった。

ましてや人間に近く敵かどうかも不明。春は何かわかった?」

「ない。感情も何もなくてただ殺すとかそんな事しか考えてなかった」

「そう。優加は?」

「何か言うことがあるじゃろう。ご?」

「、、、、、ご!め!ん!な!さ!い!」

「しかたないから許してやろう。奴の正中に打ち込んだら実感がなかった」

「つまり?」

「正中がない。つまり体幹が存在しないってことじゃ」

それ人じゃないじゃん。そうとう鍛えた人かもしれないけど

「なんて報告しようか上に」

「テキトーでいいんじゃない?テキトーで」

「バカ。この隊が無くなるよ」

「新種に遭遇、敵対したので駆除でいいんじゃない?」

「それでいっか」

そんなにあっさり決めるんだ。

「あいつって結局なんなんだろうね」

「兄にかかれば秒殺です!」

「いや、無理だったじゃん」

またてえてえしてる。いい兄妹だなぁ

「とにかく!今日はそのことともう一つ。第二前衛隊との交流試合が行われます」

第二前衛隊?なんだそれ

「僕たちより前に出来た第二部隊のこと。いわば先輩だね」

「先輩と戦うんだ、、」

「うぬがいれば一瞬じゃろ」

「舐めてたら死ぬよ?」

「誰だと心得る。宵闇様じゃぞ?」

ずいぶん過信してるなあ

「まあ、楽しみにしてなよ」

勝てるかなあ先輩に。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る