第10話
あおいが目を覚ますと、家の布団の中だった。
ぱっと飛び上がり、夢だったのかと考えた。
そこに、美しい見たこともないフワフワした透明な光と共に1人の女の人が現れた。
「私はテティス、海の女神です。昨日は本当にありがとう。」
「ちょっと、ちょっと、やっぱりあれは夢じゃないんだ…。あのぉー、女神さん俺学校に行かなきゃないんだ。」
「ふふふっ、そうですね。お礼を言いにきただけよ。連れて行ったりしないわよ。」
あおいが家にいない時は分身もいるし、みんなもわからない様に私が記憶から消しています。だから心配しないで。」
「そうなのか、良かったよー。俺学校休んだ事ないから、休みたくないし、妹たちも父ちゃんやかあちゃんにも心配かけたくないんだ。」
「そうよね、大丈夫よ。私が原因でもあるのこの戦いは…。」
「女神さんが何かしたの?」
「敵のハンマーヘッドシャークの息子は私と結婚したがっていて、私は嫌とずっとことわっているからよ。」
「女神さんは嫌いなんだ…その息子の事。」
「その人は、私の能力が欲しいだけ。ハンマーヘッドシャークは私の力と願いが叶うと言われているブルーパールを狙っているの。」
「ブルーパール?」
「そう、それを持っていると自分の実力の限界を乗り越えさせるお守りなの。代々私達トリートーンでは伝えられているわ。」
「誰が持ってるの?」
「それが、まだわからないの。私の先祖ポセイドンは未来を予言ができて、必ずそのブルーパールが悪い者に盗まれるとしていたの。だからそれを隠したの。」
「もしかして、隠し場所を、誰も知らないって事?」
「そうなの、ポセイドンは誰にも秘密にして亡くなってしまったわ…。きっと、争いが起きる未来が見えていたの。」
「それを探し出したいんだね?」
「あおいと一緒なら探せそうな気がするから、お願いに来たの。」
「うわっ、おもしろそう!俺の出番だー!」
っとあおいはベットからジャンプした。
その瞬間テティスは「またね。」と言って消えてしまった。
そこには、マリンブルーの海を思わせるなんとも言えない匂いがして誰かに抱きしめられているような気がした。
下の部屋からかあさんが、「学校遅れるわよー」と階段をトントン上がってくる音がして、急いでパジャマを脱いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます