第4話

雲の流れが変わった。

「さあ、行くぞ。」

「えっ、どこに?」

「乗れ。」

「うん。」

ブーは、そのまま鍾乳洞の奥に突き進み、真ん中の黒い穴へとダイブした。

ザバ~ンと海に沈む音がした。

水の中だけど息が出来るし、普通に動けた。

大きな魚が、こちらに近づいて来て、話しかけてきた。

「あおい、わしはディプロドクス、皆の王じゃ。わしに掴まるのだ。」

俺は、くじらとも似ている、王のヒレに片手を軽くかけた。

ものすごい勢いで流れる。海の底に向かって進んで行った。

僕は何故か涙が流れた。

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