友梨愛
ヤハタ クロウド
1
HONDA CBR250RRそれが彼女のバイクだ.
MC22型 2000年最終生産のビンテージモデルで メタリックレッドのフルカウルにツインの丸型のロードランプが新しいモデルと違って彼女は好きだった.
彼女の名前は木元
身長168㎝ 小学生の頃はスイミングスクールにずっとかよっていたので 肩がふっくらとしっかりとした健康優良児とゆう感じだが すらっとしたスタイルで無骨な感じは少しもなかった.
艶々した真っすぐな黒髪のショートヘアで 前髪がふんわりと真ん中からわかれている.
色がぬけるように白い肌で 口ビルがサクラ色でリップスティックのピンクをひいたようだった.
この高校には制服がないので制服がわりに黒のライダースジャケットに胸がいわゆる巨乳タイプなのだが ブラが嫌いなでアウターキャミソールを好んで着ていた.
したはジーンズで ブリーチやストーンウォッシュのものは好まず 藍の濃いインジゴブルーのものをはいていた.
靴は黒のライダーブーツで下駄箱に入らないのでいつもロッカーに入れている.
授業がおわって友梨愛がロッカーからブーツをだそうとしていると
「木元さん ちょっといいですか」と知らない男子生徒が話しかけてきた
「ボクは2年B組の内田涼介といいます 軽音楽部を始めることになったのですが 端的にいいますが 部員になってもらえませんか?」
「えっ なに」
「軽音楽部の部員になって欲しいんですけど」
「なんで?」
「いや 木元さんスタイルいいし 美人だし軽音楽部としてパンチ力ある木元さんみたいな人が部員になってくれたらうれしいんですけど」
「ヴォーカルをやってくれって こと?」
「いや ヴォーカルでも やりたい楽器があればそれでも構いませんけど」
「あなた バサラのseventh moon 知っている」
「ええ マクロス7の」
「歌える」
「歌えると思いますけど」
「それじゃ 歌ってみてくれる」
「紫のパノラマ 銀河のハイウェイ 見上げれば 俺の胸を つらぬく」
「はい そこ もういちど」
「俺の胸を つらぬく」
「それよ わたしはボクなんてゆう男子はエグくなるから話しなんかしない主義なの 悪いけど バイトあるから」
「ちょっとまってください オレっていいます いいますから 木元さんのまえでは二度とボクなんていいませんから」
「わたしのまえ だけなの?」
「あ いや 根本的にあらためますから」
「そう 今日はバイトだから またにして」
「それじゃ 明日の放課後 部室で西校舎の三階美術室のふたつ隣の部屋ですから」
「気がむいたらね」
次の日の放課後
軽音楽部の部室には
2年 内田涼介ドラム
2年 志垣雄二 ベース
1年 板倉優子 キーボード
の予定で集まっていた
「内田 木元さんは きてくれるとおもうか?」
「来てもらわないと困る」
「どんな話しをしたんだ?」
「それが木元さんは ボクとゆう人称代名詞が嫌いらしくて いきなりバサラのseventh moonを歌わせられて ボクなんてゆうやつとは話ししないとかなんとかいわれた」
「それで」
「ボクなんてもういわないから 部室に来てくれるように頼んだんだけど」
「だいじょうぶかよ オレが行ったほうがよかったんじゃないか」
優子が
「木元先輩 きてくれたんですか 感激だな わたし憧れてました ライダース カッコいいですよね」
雄二が
「はじめまして オレは志垣雄二 内田と同じく2年B組でベースをやる予定です ボクなんて誓っていったことありません」
優子
「わたしは1年A組で板倉優子です 子供の頃ピアノ教室にかよっていたので ソナチネとかインベンションくらいは弾けるのでキーボードを担当する予定です 」
「オレは内田です ドラムを担当する予定です あの Facebookで日曜学者さんと しりあって その人が音楽のことが詳しくて 色々教えてもらって 電子ドラムのセットで練習してるところです 木元さんにはできればヴォーカルとギターを担当してもらえれば 学園祭でライブをやりたいんですよ プロをめざしたいと思ってます」
友梨愛
「けっこうマジなんだ やってもいいけど」
内田
「それじゃ きまりとゆうことで それで 木元さんギターはもってますか?」
「もってるよ イバニーズの黒のセミアコ」
「SAのいい方ですね 譜面とかわかります」
「楽典くらいなら知ってるけど」
「それじゃ音階くらい弾けますよね」
「趣味でジャズギターの通信教育やったことある」
「Waaoh! 完璧ですね それじゃ テンションコードとか くわしそうだ」
「バンドのコピーかなんかをやるわけ?」
「志しは高いほうがいいとゆうことで オリジナルでいきたいんだけど」
志垣
「誰が曲をかくんだ?」
「そこで提案があるんだけど さっき話した日曜学者さんは 音楽の造詣が深いとゆうか本物の学者さんらしいんだ あの オレは 作曲や編曲 楽器の練習法まで教えてもらっているんだけど まずみんな日曜学者さんのアカウントをフォローしてほしい それからお互いにフレンド登録してメッセンジャーで連絡とりあえるようにしてほしいんだ」
友梨愛
「内田って思ったより ずっとさえたやつなんだね 涼介って呼んでいいかな」
「木元さんに涼介って呼んでもらえるなら うれしいですね」
「わたしのことも友梨愛って呼んでいいよ」
「Waaoh!」
志垣
「それなら オレのことも雄二って呼んでもらえます」
「いいよ」
「もちろん友梨愛って呼んでもいいですよね」
「いいよ」
「Waaoh!」
板倉
「それじゃ わたしのことも優子って呼んでください 先輩のことは先輩ですから友梨愛さんて呼ばせてもらいます」
「友梨愛でいいよ」
「ダメですよ 先輩ですから」
内田
「みんなの音楽性を高めるために 共通のMIDIソフトを使いたいと思うんだけど 日曜学者さんに勧められたんだけど まず あの オレはMacBookをつかっているんだけど PCでもかまわないけど シーケンサーソフトは日曜学者さんのお勧めはアップルだと中古のヤマハ ワークス V3.0 PC ならワークスSTにソフトウエア音源のS-YXG100で すべて中古ソフトで ステインバーグはステップレコードできないので使い物にならないそうだ とゆうか 実際にオレもそう思う いま 編曲とか教えてもらっているんだけど みんなが同じものをもてばデータが共有できるし はなれていても一緒にメロディを作ったりパートの編曲をしたりできるので効率よくオリジナル曲が作れると思う」
「それいいね 涼介 わたしもMacBookならもってる」
「オレはPCもってるよ」
「わたしはもってない」
「オレの古いやつだけど つかってないMacBookがもう一台あるから優子にそれをあげるよ」
「先輩 ありがとう」
「ソフトは中古だからそんなに高くはないけど」
「優子 よかったら うちのコンビニでバイトしない ? 学校のまえにあるコンビニはうちの親が経営してるんだけど」
「ほんとうですか? やりたい」
「それじゃ 帰りに一緒に来て」
友梨愛は優子をつれて
コンビニエンス ストア 『オーガニック』え連れてきた
従業員ようの扉を開けると階段があり二階に上がると着替えのロッカーや休憩室や事務室などがある
二人は休憩室の椅子に座ると
「先輩 オーガニックってフランチャイズなんですか?」
「フランチャイズってゆうか うちでやってるだけだけど 東京に6店舗あるんだけど みんな直営なの お父さんは将来フランチャイズ化したいとおもってるみたいなんだけど 大手のフランチャイズと競合するのはさすがに大変みたい」
「でも すごいですね 6店もあるなんて」
友梨愛がスマホで父親に電話をかけて
「お父さん 高校の後輩の女子なんだけど バイトしたいっていうから いいでしょ ここ 学校の近くで都合もいいし」
「そう それじゃ 後でいいら 履歴書を書いてもらって バイト代は銀行振込みで うちの取引銀行の通帳とキャッシュカードを作るから あとで わたしてあげて 今日からこれるのかな」
「ちょっとまって 優子 今日からバイトする?」
「はい お願いします」
「今日からできるって」
「それじゃ 事務の司さんにタイムカードをつくってもらって 色々なことは友梨愛が教えてあげなさい」
「わかった ありがとうね それじゃね」
優子はロッカーでユニフォームに着替えると友梨愛にお店の中を案内されて
「時給は1000円で食事つきなの 飲み物もお弁当もみんなオーガニックのオリジナルんだけど 好きなの食べていいわよ」
「おいしそうですね」
「けっこう人気があるのよ かなりとうくから買いに来る人がいるの 炒めし豚ロース四川風チラシ寿司 うちのは炒めたご飯にハチミツの甘酢をつかっていて添加物はいっさい使わない自然食なの これは 炒めし粗びき牛肉のビビンバ 雑炊だけどご飯は炒めてあるの これは餃子パスタ 無塩パスタに長ネギ タマネギ ニンジン 椎茸のみじん切りとトリの挽肉を炒めたパスタ こっちは焼きスパゲティ オリジナルソース 色んなソースがある 毎日三回 朝昼晩に入荷するから それを並べてね」
「このお店のものは 全部オリジナルなんですか?」
「食品は ほとんどオリジナルなの 冷凍食品もある ここの仕事は基本的には入荷したものを並べるのと レジだけだから 楽だと思うよ うちの方針でバイトはみんな女の人だけだし 女子大生のお姉さんも優しいよ」
優子の初バイト 6時までは友梨愛と二人だったがシフトの女子大生がきたので
「優子 今日はこれであがろう 休憩室でお弁当食べから帰ろう」
「は〜い」
休憩室で
「天津風オムレツチラシ食べてみて」
「先輩のはなんてゆうお弁当ですか?」
「わたしのは柳川風トリカラ親子丼」
シフトの女子大生が来て
「友梨愛ちゃん新人さん?」
「高校の後輩なんですよ」
「板倉優子です よろしくお願いします」
「こちらこそ 今日はなに食べようかな 五色ミックスナチュラルパンの卵トーストにしよ 焼きいもチョコクリームにTテーストパインもつけようかな ここのは美味しいから つい食べすぎて 赤字になっちゃうんだよね」
「ほかにはない 美味しいオリジナルのお弁当ですものね すごい売れゆきですよね」
「一日に千食くらいは 売れてるみたい」
「飲み物もスナック菓子もみんなオリジナルがあるんですね こんなに人気があるならフランチャイズにして全国にオーガニックができたらいいですね」
「そうかもね でもうちは24時間営業じゃないの 朝6時から夜12時までで深夜はお客さんも少ないから営業してないから お父さんも迷ってるみたい そうだ 優子 ご飯食べおわったら 着替えてお店のまえで待ってて うちまで送るから」
お弁当を食べおわって 着替えをすませ 優子が店のまえで待っている.
赤の地にピンクのキスマークを花ふぶきのように散らしたアライのヘルメットをかぶって真っ赤なバイクに乗った友梨愛があらわれた.
「カッコイイ! 先輩 バイクに乗れるんですね! 憧れちゃいますよ!」
「これかぶって」友梨愛が優子にヘルメットを渡す.
「乗って」
優子がヘルメットをかぶり後ろに乗ると
「ゆっくり走るけど しっかりつかまっててよ」
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