花束
アキサクラ
プロローグ〜始まり〜
私の朝は、ご飯を作ることから始まる。
心地よい野菜を刻む音に、自然と鼻歌を歌う。
窓から、そよそよと流れ込む朝の空気に誘われるように、『兄』が起床。
お味噌汁の匂いが鼻をくすぐり、空腹とともに『弟』が起床。
まだ起きてこない『母』を準備の終わった『兄』が叩き起こす。
寝坊気味の『姉』と『妹』は、私たち四人が食べ始めた頃にあわてて起床。
これが私たち『家族』の日常。
私たちは、本当の家族ではない、寄せ集めの家族なのだ。
私こと
『兄』こと
『弟』こと
『母』こと
『姉』こと
『妹』ことフローレス
違う親から、違う場所で生まれ、やがて、いろいろな事情で一緒にここで暮らすようになった。
私たちにとっての日常は、人生の宝物であり、最大の幸せなのだ――。
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