第9話 彼女の日常B

「ねえ。合コン付き合ってくれるの?」


「ああ」


 パラミリーがなくなってから。

 世界に色が、こんなにも多いのだと気付かされた。

 目がちかちかして、いやだ。ずっと目を閉じていたくなる。


「しかたねえだろ。わたしも、かれぴっぴのひとりやふたり作らないといかん」


「ちょうどあたしもかれぴっぴと別れたところだったの。惜しくも3か月達成の目前に。あなたの顔があれば誰だって寄り付くわ。待ってて。すぐセッティングするから」


 目を閉じていたい。

 彼との闘いを。あの日々を。思い出して生きていたい。


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