第2話…拾ってくれてた。

次の日になった…

昨日のぶつかった場所、周辺を探してみたけど免許証は見つからない!

どうしようとベンチに座って 

下を向き落ち込んでたら…


「あの…すみません。」


声が聞こえた。


「はい?」


顔をあげてみると

昨日、ぶつかってきた男性だった。


「昨日 俺がぶつかった方ですよね?あのこれ…落ちてました。」

「昨日、家に届けようと思ったん

やけど あなたに迷惑がかかると

申し訳ないと思って。」


「探してたんです。ありがとうございました。」


そこへ男性の連れが


もり、昨日の女性の方 

いてよかったな~。」


「ほんまや。たに 

探してくれてありがとうな。」


「本当に助かりました。

ありがとうございました。

ブルームのメンバーさんですよね。

これからも応援しています。

それでは失礼いたします。」


会釈して その場を離れた。


「俺らがブルームのメンバーだと

彼女、よく分かったな。もり


「そうだな…ファンの方だったかも

しれないな…」


もりが、ことを

目で追っていた…。


「ん?? もり

彼女を目で追ってるよな?

気になるのか?」


「俺、免許証のことばかり気にして

アザとかなってないか聞くの忘れてた…」


「あっ!俺も聞かなかったわ…

やっちまったな…。」


「どないしよう…」


「どないしよ…と言われてもな…

もう会うこともできないからな…

しょうがないやん。」


「まあな…それもそうだな…」


もり時間だわ。

今日は遅刻できないから急ぐぞ!」


「あっ ほんまや!急ごう!」


その場からタクシーにのり

仕事場へ向かった。


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