第28話 株式投資はギャンブルではない、はウソ?
株式投資はギャンブルではない、はウソ?
よく「株式投資は会社の成長のために株式を購入する」「株式投機は株価の変動で利益を得るギャンブル」と言われます。
それは本当に正しいのでしょうか。
投機がギャンブルになってしまうのは確かです。
では投資はギャンブルではなく会社の成長に寄与するのでしょうか?
実は株式取引に「会社の成長」もなにもないのです。
これは実態を知らない方を株式投資に人を呼び込もうとする金融機関や仕手筋のつくウソです。
(最近では政府までもが乗っかっています)。
なぜウソだと言い切れるのか。
実は「株式投資」だろうが、証券取引所を通じて株式を購入すること自体、ギャンブル以外のなにものでもありません。
いや「株式投資」は長期的に株式を保有して、会社の成長を支えているんだ。
そんな綺麗事など通じません。
では質問です。
「あなたが証券取引所を通じて、ある会社の株式を100万円ぶん購入しました。そのお金は会社の手元に入る、入らない、どっちでしょうか?」
当然「株式投資」を主張する人は「会社の手元に入る」と答えますよね。
それが間違いなのです。
そもそも、あなたがその会社の株式を100万円ぶん買ったら、そのお金は会社には渡りません。手元に所有している株式の値段が100万円だったにすぎないのです。少しこじつけになりますが、株式を買った100万円は、満額売り主に渡った、とも言えます。
気づきましたか?
株式をいくらで買おうが、株式会社にはお金は一銭たりとも入らないのです。
では「時価総額はどうなるの?」と思いますよね。
あれはあくまでも「現在流通している株式を株価でならしたらいくらになるのか」を示しているにすぎないのです。
株式会社は、株式公開のときと増資のときにだけ(※)、市場から資金を工面できるのです。
日々の株式取引で株価がいくら上下しようと、時価総額がいくら上下しようと、株式会社にはお金はまったく入ってきません。
株式取引を数字で考えると「株式投資はギャンブルじゃない」との意見が馬鹿らしく思えます。
さぞや立派なお題目で「私は株式投資をしているから、その会社の成長を応援しているのだ」と唱えても、実態をまったく理解できていないのです。
「株式投資もギャンブルだ」
その「正しい認識」を持って相場に挑んでください。
※あとは「株式会社が保有している流通させていない株式を市場で売ったとき」も会社に資金が入ります。ただ、これはほとんど考えなくてよいです。現実に会社保有の株式を売却したら、「物言う株主」の餌食になりかねませんので。
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