第20話 業界を代表する銘柄では資産は簡単に増えない
業界を代表する銘柄では資産は簡単に増えない
トヨタ自動車、ソニーグループ、東京エレクトロン、ファナック、花王、富士通、任天堂、ファーストリテイリングなど、日本の各業界を代表する銘柄は数多い。
しかしこれらの銘柄はそもそも株価が高く、呼び値も十円単位のものが多くなります。
しかも高値でも出来高がありプレイヤーも多いため、株価はなかなか上放れ、下放れしません。少し動いただけでトレーダーの誰かの利益確定がなされるので、売買高は大きく増えても株価に目立った変動がない場合もあるのです。
とくに現在はコンピュータのプログラムで自動的に売買を行なう「アルゴリズム・トレード」があるので、1ティックの上げ下げで細かく利益をとろうとするプログラムが相場を仕切っています。
大口投資家やファンド、アルゴリズムのせいで、業界を代表する銘柄では値幅がとれないのです。
安定しているだけでは
保有して十倍になる銘柄(テンバガーと呼びます)は、それを五年・十年で達成するのか、数カ月で達成するのかで変えるべきなのです。
業界を代表する銘柄では短期間で大きくは儲けられません。
すでに億単位の資産があるのなら、これら出来高の大きい代表的な値がさ株でなければそもそも取引できるところがないのも事実です。
こういう値がさ株や日経ダブルインバースなどしか億単位は安心してつぎ込めませんからね。
七桁プレイヤーのうちは、安定した業績で株価にほぼ変動のない代表銘柄を売買するべきではありません。
1,000万円以上の資産があって初めて、代表銘柄の取引でもある程度満足できるリターンが手に入ります。
もし七桁プレイヤーなら、ボラティリティーがあるマザーズ市場やJASDAQ市場の、成長期待銘柄いわゆるグロース株で厳しい勝負を続けなければなりません。
早めに八桁プレイヤーとなるべく、貯金のつもりで証券口座を積み増していき、貯金だけででもよいので八桁まで持っていってください。
そこから手掛ける株式取引は、七桁以前とは明らかに異なる体験ができますよ。
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