こんな豚イヤだ~!🐽とんでもないイケメンに転生した俺は?
あのね!
第1話⁂大豆島での暮らし⁂
有村裕也は過疎化著しい四国にある大豆島に10年ぶりに誕生した待望の赤ちゃん、島の期待の星。
それもその筈、この島の住民の60パ―セントが高齢者。
周りは高齢者ばかり、子供の頃からおじいちゃんおばあちゃんからの貢ぎ物の嵐。
「ホレ!ゆう坊これ讃岐うどんですけんど、おあがんな」
「ぼた餅ですけんど、つまんでみまい」
周りの高齢者達の貢物のせいで中学3年生の裕也は身長165cm体重100kg
要は只のデブ。
それでも只のデブでも若い分、しわしわのジイババの中では光り輝いています。
島のおじいちゃん達のマドンナが、最近出戻りして来た近所の娘紀美子さん40歳。
実は裕也も密かに憧れているのです。
学校にも女の子は居るっちゃ居るんですがブスばかり!他に若い子が居ませんから、居たとしてもまだ幼稚園児。
自分を棚に上げてとんでもない事を。
そんな高齢者だらけの島ですから当然どんなブ男でも美しく見えます。
そんなこんなでこの島きっての期待の星。おばあちゃん達のアイドル。
「な~んとうまげな男だこと~」(カッコイイ男と言う意味)
裕也はこんなデブで何の取り柄も無いくせに{自分は最高の人間だ!}とんでもない勘違いをしているのです。
そんな悠々自適な大豆島(年寄り島)のハーレム状態の裕也ですが、事態は一変します。
とんでもない事に、あんなにチヤホヤされていたのに天国から地獄に突き落とされる事になるのです。
実は過疎化著しいこの島には高校は有りません。
その為高校は四国に渡らないといけないのです。
有頂天になって、裸の王様状態だった裕也は今までの現状が続いて当たり前と思い意気揚々と四国の公立星徳高校に通い出したのです。
すると同級生達からの心無い言葉の暴力に我が耳を疑います。
「オイあんな辺鄙な島からやって来た田舎者の豚!デブ!ピッグ!暑苦しいそばに寄るな!」
「豚!臭い!臭い!」
女の子達からも散々な目に合っています。
今までは女性はチヤホヤしてくれるもの、貢物をしてくれるもの、それが当たり前だったのに、いつものように王子様気取りで話すと・・・?
「デブキモイっつうの!何気取ってんのよ~?チッチッあっちに行け!」とんでもない阿鼻雑言を浴びせかけられる始末。
「今までの島生活は一体何だったんだ!あんなに幸せだったのに!」
ショックの余り思い余った裕也は大豆島に帰る途中の船の上から身を投げたのです。
すると地球では無い闇夜に満天の星が輝く世界。
そこに無数のモクモクとした雲に乗った神様?が現れて。
「有村裕也お前は地球にて死亡した。
本来ならば色々な手続きを取らなければならないが
おぬしは地球と違う場所に転生した。
一度こちらに来てしまった以上もう二度と地球に戻る事は出来ない。
よってこの世界で転生する事になる」
「マジかよ!まさか化け物とか?魔物とか?」
「いやいやこの世界にも人間はいる。おぬしの要望は有るか?」
「ああああ~有りま~す。俺は自分勝手な思い込みで自信満々だったにも拘らず、
散々外見を侮辱され虐められたんです。もうあんな惨めな目に合いたくありません。この世界では超カッコいい、モテ男に生まれ変わりたいです」
「さようか?それじゃ~!」
グウ~ンンンンン—————!
’「な~んかぐるぐる回転している。俺は一体どうなるんだよ~?」
「嗚呼アアアア!なんだ~!この男前は一体誰だ!ギャッホ~!」
裕也は鏡に映った自分の姿に只々うっとり。
街を歩く女性達からの熱い視線。
この異世界でこれから悲喜こもごもな事件が起きて行きます。
さあ~!これからどうなります事か!
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