1th Anniversary Special Edition's Side Story TAKE2【THE PANIC ROOM IN WONDERLAND】
前回までの
大隊長であるオルケイディアより
ジジ、リナリア、ダンデライの5名は
ナーベルク帝国の北西に位置する村
クンカクンスへと向かう事になった。
その任務とは、異変の起きた村の住民と
調査の為に出向いた
事態を重くみた上層部は
向かわせたのであった。
レンゲイ
「
ダンデライ・ガーベラ・リナリア
「ハッ!!!」
((どうも、この任務...ニオうな...。))
彼らは知らなかった。
命を賭けた
幕を開けることを。
作者 REN’sJackson
ー
番外篇
【
ーー搭乗から1時間後ーー
立ち込める深い霧に
レンゲイ
「
レンゲイは
まじまじと周りを見渡した。
レンゲイ
「上空からでも分かりましたが
降りてみると更に濃いですね。」
ジジ
「そうだな。村全体...
いや、谷全体を覆ってやがる。」
ダンデライ
「それにこのニオイは...」
ここはナーベルク帝国の首都
ルシファンブルクから北西に位置する
鹿と香りの村クンカクンス。
6000m級の
何万年と風に削られ作られた
更にそれを囲む様に
巨大な森林が広がっていた。
谷の上に立ち並ぶ石造りの家々は
時代を
そして、クンカクンスで最も有名なのは
谷の名前にも由来する
絶滅危惧種に指定されている鹿であり
その
極めて少ない為乱獲が行われていた。
しかし現在では商業目的での殺生は
禁止されている。
更には
風が吹くたびに様々な香りが
村全体を包んでいた。
そう、ここは
ナーベルクきっての
リナリア
「いい香り...。
任務じゃなくて観光で来たかったなぁ。」
ジジ
「こんな霧が濃いのにか?
まだ昼前なのに夜みてぇじゃねぇか。
それに...まぁまぁ風強ぇし。」
ダンデライ
「谷なのでそれは仕方ないのでは?」
リナリア
「うーん。
ラキーナちゃんの資料と合わせて
普段はこんな感じじゃ無いみたいだけど...」
レンゲイ
「そうですね。あまりにも不自然」
ダンデライ
「隊長。この独特なニオイは
資料に書いてあった
レンゲイ
「
なんとも言えませんね。
それに
製造禁止のはずですから。
それよりも...おかしいと思いませんか?」
ジジ
「何がだ?」
レンゲイ
「風は吹き抜けるのに
霧なのか、はたまた雲なのか分かりませんが
全く晴れる気配が有りません。」
ジジ
「確かに。」
「ど、ど、どうしやすか!!
ジジの兄貴!!
帰りやすか!!帰りやしょうぜ!!
先輩!!そういえばアチシ!!
忘れ物しやーーー」
「バカか?何で帰るんだよチビ!!」
レンゲイ
「帰らないで下さいガーベラ君。
着いたばかりですから。」
リナリア
「ガーベラちゃん
昔から怖いの苦手だもんねー。
声は大きいのにねぇー。」
そういうとリナリアはイタズラに笑った。
「そ、そんなこと、な、無いっすよ!!
アチシだってね!!こ、こんな霧!!」
「動かないで下さい!!」
リナリア
「ガーベラちゃん!!」
ガーベラ
「え!?」
「ガーベラさん!!
ジジ
「フンッ。ビビってても
フラフラ行っちまうぜ?このチビはよ。」
「ジジの兄貴...ビビって...
ビビビビってないすよ!」
ダンデライ
「レンゲイ隊長。
ジジ
「やたらと使わねぇ方がいい。
このニオイの中じゃすぐ黒く濁るぞ。」
リナリア
「そうね。でもすぐ使える準備は
してた方がいいんじゃない?」
レンゲイ
「確かにそうですね。」
するとレンゲイは空中に小さな種を投げると
素早く
レンゲイ
「芽吹け」
レンゲイの
綺麗な花が咲きツタが腕に絡むと
花弁で
鍛錬により
使用することが出来る
ダンデライ
「レンゲイ隊長。その花は...」
レンゲイ
「ぇえ。キスツスの花です。」
ガーベラ
「...先輩」
リナリア
「...レンゲイ」
レンゲイ
「僕が芽吹かせた花は念じるだけで
勝手には発動しないでしょう。
それと、これを。」
ジジ・リナリア・ガーベラ・ダンデライ
「痛っ」
ジジ
「何しやがる!」
レンゲイ
「いま、皆さんの
仮に何かあった場合
僕が生存確認が出来るのと同時に
リナリア
「ちゃ、ちゃんと後で
取ってくれるのよね!?」
ジジ
「おい!!レンゲイ!!
取らねぇと俺達の支払い口座の引き落とし先
全部お前に変えるからな!!」
レンゲイ
「皆さん心配しないでください。
健康であれば明日の朝には排出されますよ。」
リナリア
「待って!!どっから!?まさかーー」
「やめろリナリア!!
お前の口から聞きたくねぇ!!!
おい、ダンデライ!!お前が言え!!」
ダンデライ
「わ、私ですか!?
勿論、埋め込まれた所ですよね?」
レンゲイ
「違います。」
リナリア
「いやぁー!!!取ってぇ!!」
ジジ
「正気かよ!!!」
レンゲイ
「無害ですよ。安心してください。」
「出来るか!!」
ガーベラ
「あ、意外にすんなり入れやしたぜ!!」
話しているうちに
ガーベラは霧の中に入ってしまっていた。
レンゲイ
「ガーベラ君!!ったく...
君はいつもいつも!!」
ジジ
「昔と何も変わってねーな。フハハッ」
ダンデライ
「我々も行きましょう。」
リナリア
「そうね。」
一同は霧の中を歩いて行った。
うっすらと見える石造り家と建物の数々
そして
人の気配、
何も感じられなかった。
自身の
周囲の
集中すればするほど感覚が研ぎ澄まされ
時間はかかるが
誰がどこにいるかを
感じ取る事ができる
ーー数分後ーー
レンゲイ
「やはり、
ダンデライ
「私もだめです。」
リナリア
「私も」
ジジ
「俺もだ。」
ダンデライ
「周辺にまで広げてみましたが
レンゲイ
「そうですか。
近くにいないか。
別の可能性があるか。ですね。」
ダンデライ
「そうですね。
生命反応はどうでしょうか?」
レンゲイ
「近辺にはいませんね。」
リナリア
「となると。村には誰もいない。」
ジジ
「霧でほぼ見えねーけどな。」
ダンデライ
「せめて、
ジジ
「じゃぁ辿るか。」
レンゲイ
「どうやって辿る気ですか?」
ジジ
「俺は
見てろよ。」
するとジジは地面の砂を丁寧に払い
地面を
ダンデライ
「ジジ副隊長何をしてるんですか?」
ジジ
「おっあったあった。」
するとジジは内ポケットから
小さな小瓶を取り出すと
残留
可視化する事ができる白い粉である。
リナリア・ダンデライ
「ゴホッゴホッ!!」
リナリア
「ちょっと!!先に言ってよ!!」
ジジ
「見てろ」
『
ジジは地面に手をつきそう叫ぶと
白い
辿ることが出来る様になった。
レンゲイ
「という事は...
それが
ジジ
「あぁ。俺の部下のだ。」
ダンデライ
「この奥に続いてるようですね。」
リナリア
「しかも...」
レンゲイ
「真っ直ぐと迷いなく。」
ジジ
「どこに立ち寄る事もなく
一直線に進んでやがる。」
レンゲイ
「そうですね。所でガーベラ君」
「な、なんすか...」
ジジ
「なんだ?えらく静かじゃねぇーか。
さっきまでの威勢の良さはどこいった?」
レンゲイ
「大丈夫ですか?
落ち着いて下さい。ほら。」
レンゲイは手のひらにある見えない何かを
ふぅーっと飛ばすように
ガーベラに吹きかけた。
ガーベラ
「えへへ。ふぁーっあったかーい」
ダンデライ
「レンゲイ隊長何をしたんですか?」
レンゲイ
「ちょっとした
1分もあれば
ガーベラ
「ウフフ♪ウフフ♪
さぁ、
フラフラとするガーベラを先頭に
更に一同は村の奥深くに入っていった。
ダンデライ
「更に暗くなって来ましたね。」
リナリア
「風も強いわね。」
ジジ
「それにニオイも強い」
レンゲイ
「霧も濃くなりました。」
ガーベラ
「まだまだ
途絶えてないっーーーえ。」
ジジ
「マジかよ...」
「な、なんか聞こえるっす!!
せ、先輩!!さっきの!!
さっきのもう一回!!」
レンゲイ
「ガーベラ君!!
ダンデライ
「風が何かに反響してるのでしょうか...」
ジジ
「次第に大きくなってきやがる」
リナリア
「谷が...歌ってる」
レンゲイ達は歌声を聴きながら
話し続けた。
ダンデライ
「...どうしますか?この先は森です。」
レンゲイ
「もちろん入るしかないでしょう。
ってガーベラ君!
ガーベラ
「さっきの!!さっきのぉお!!」
リナリア
「不気味ね。」
ジジ
「ぁあ。ラキーナの言ってた事は
間違いなかった。」
レンゲイ
「行きましょう。
各自、すぐに戦闘出来る様に」
リナリア・ダンデライ・ジジ・
「了解!!」
そして、一同は更に暗く更に
更に香り強い森林内部に足を踏み入れた。
レンゲイ
「...まるで月明かりを頼りに
進んでるみたいですね。
ダンデライさんお願いできますか?」
ダンデライ
「はい。」
『
『
ダンデライは
小さな炎を灯し
ダンデライ
「さぁ前に進みましょう」
ダンデライを先頭に歩き出すと
次第に一同は温度さえも
下がっていくように感じていた。
そして、時折笑い声の様なものが
森中に響き渡っていた。
ダンデライ
「少し寒いですね...」
リナリア
「なんか出て来そうな雰囲気だし...」
???
((クックックックックッ))
ガーベラ
「ぎゃーーー!!!!」
ジジ
「うるせーぞ!!チビ!!!」
ガーベラ
「だってぇー!!」
レンゲイ
「副隊長らしからぬ言動ですよガーベラ君。
部下がいなくて良かったです。」
しかしガーベラの返事は無かった。
レンゲイ
「ガーベラ君!!聞いていますか?
それでは
ガーベラ君!?!?」
そこにはガーベラの姿は無かった。
レンゲイ
「臨戦態勢!!!
互いの背中を守りつつ
4人は背中を合わせて四方に警戒した。
ジジ
「おい!!構えったって
どこに向かって撃つんだよ!!」
ダンデライ
「形状変化しますか!?」
リナリア
「なんで!!!
さっきまでここに居たのに!!」
レンゲイ
「どうなってるんだ!!!
ガーベラ君!!!ガーベラ君!」
ジジ
「チッ
ダンデライ
「元々この村に来てから
ジジ
「…嘘...だろ!?!?
リナリア!!!リナリア!!!」
???
((クックックックック))
ジジ
「テメェ!!!リナリアを!!
どこやった!!!!」
レンゲイ
「ジジさん!!僕達はすでに
何らかの攻撃を受けています!!」
ダンデライ
「まずいですね...」
レンゲイ
「僕らが気付けない攻撃です。
こんな手だれがいたなんて...
解放します!!!!!」
ジジ
「待て!!
ダンデライ!!!
形状変化して辺りを燃やせ!!」
ダンデライ
「分かりました!!!
3数えたら上に飛んでください!!」
ジジ
「了解!!!
レンゲイ!!!上空に飛んだらーーー」
ダンデライ
「レンゲイ隊長!!!!!!!」
そこにレンゲイの姿は無かった。
ジジ
「おいおいおいおい...レンゲイは
ダンデライ
「警戒を
???
((クックックックック))
すると突然、目の前が真っ暗になった。
ジジ
「今度はなんだ!!!!
おい!!ダンデライ!!!!!」
しかし返事は無かった。
ジジ
「クソッ!!!!!!
何の真似だ!!!!!!」
すると、一瞬の静寂の後
森の奥深くから歌が聞こえて来た。
ジジ
「歌?...?」
そして
ジジさえも
消えてしまった。
レンゲイ
「...グッ。」
レンゲイは床に伏せていた。
レンゲイ
「ここは...。」
ガーベラ
「先輩!!!!!」
ダンデライ
「レンゲイ隊長!!」
リナリア
「レンゲイ!!」
ジジ
「...やっとお目覚めかよ。」
すでに
ゆっくりと立ち上がった。
レンゲイ
「ガーベラ君!?それに皆さん!!
グッ...やけに身体が重いのですが
皆さん大丈夫ですか?」
ジジ
「なんだ?俺達副隊長はまだしも
癒しがメインの花の
何言ってんだ?」
レンゲイ
「こんな疲労感は...久しぶりです。」
リナリア
「そうね...」
ガーベラ
「あっ。言われてみればアチシもだ...」
ダンデライ
「それよりも隊長...
この部屋を見てください。」
レンゲイ
「すみません。
ここは一体...」
レンゲイ達は大きな部屋にいた。
床全てが蛍光灯の様に光り
それ以外に光は見当たらず
扉さえ見えなかった。
すると歌声が突然、頭の中で響き渡り
身体中に
ジジ
「この歌...」
リナリア
「ラキーナちゃんが言ってた..」
ガーベラ
「なんなんすか...」
ポポ
「リテェエイク!!
ポポポポポォーーー!!
ようやく目覚めましたねー!!」
仮面を被った小柄で小太りな男が
シルクハットをクイッと被り直し
突然現れた。
その男の声は頭に直接語りかける様だった。
ガーベラ
「ヴッ!!思念!?念波すか!?」
レンゲイ
「分かりませんが...その
リナリア
「グッ...ちょっと!!
何のつもりよ!!!
今すぐ出さないとぶっ殺すわよ!!」
ガーベラ
「明らかにコイツが元凶っすよ!!!」
ジジ
「ッ...どう見ても怪しさ満点だな。
おいテメェ...
覚悟は出来てんだろうな?あ"ぁ"!?」
ダンデライ
「その命...頂戴致します。」
レンゲイ
「待ってください。嫌な予感...
いや違和感がします。」
すると、その不気味な笑い方の男が
突然、レンゲイの耳元で囁いた。
「ハァァイ。レンゲーイ」
全員
「何!?!?」
レンゲイは素早く拳を繰り出すも
更にフッと消え遠くに現れた。
ポポ
「ポポポポポポポォー!!」
ダンデライ
「この声...
あの歌はあなたが歌っていたんですね。」
ポポ
「どんなふうに聞こえるんだい?
美声だったかな〜?ポポポポ!!」
ジジ
「人の頭ん中に
土足で入って来てんじゃねぇーよ。」
ポポ
「ふーん。その例え興味深ーい!!
さぁ!!ようこそ!!貴様ら!!
ここはねぇ!!ポポにとっては
貴様らにとっては......
そして!!今このーー」
「
これはあなたの仕業ですか!?」
ダンデライ
「村人はどうしたんですか!?」
ジジ
「うちの部下を返してもらおうか!!」
ガーベラ
「アチシをビビらせてたのが
こんなゾウみたいな仮面被ったアフロとは!
そのシルクハットごと
ぶっ叩いてやる!!」
リナリア
「私達が誰だか
分かってるんでしょうね?」
ポポ
「相変わらず脳筋だなー」
レンゲイ
「皆さん!!解放します!!」
ジジ
「ぁあ!!」
レンゲイ
「天輪!!」
ジジ
「
ジジ・リナリア・ダンデライ・ガーベラ
「
しかし、何も起こらなかった。
レンゲイ
「何!?解放出来ない!?」
ジジ
「何だこれ!!
こんな事...あんのかよ...」
ダンデライ
「どう言う
ガーベラ
「アチシ...の...
リナリア
「嘘...」
ポポ
「ポポポポポポポポー!!
相変わらず最後まで話を
聞かない貴様らだねー!!」
そしてポポはフッと消えると
レンゲイ達の頭上に浮かんでいた。
ジジ
「ふざけた笑い方しやがって!!」
ガーベラ
「聞いてるだけでアチシ
ムカついてきやした!!
ぶん殴ってやりたいっすジジの兄貴!!」
ジジ
「俺もだ...いつものやるぞ!!」
ガーベラ
「え!?ちょっ...兄貴!?!?」
ジジ
「行ってこい!!オラッァア!!」
ガーベラ
「ギャーー!!いつものって何ぃい!?」
リナリア
「ちょっと!ジジ!!!」
ダンデライ
「ガーベラさんが空中に...」
レンゲイ
「投げられて...ますね」
ガーベラ
「ぎゃぁぁーーー!!!」
ジジ
「ぶん殴りてぇんだろ?
行ってこい!!!!」
ダンデライ
「なんて非道なんだ!!」
ポポ
「まぁいいけどさー。
意味...無いよ?」
ポポの発言通りガーベラは身体をすり抜けた。
ジジ
「すり抜けた!?」
ガーベラ
「ぇえええー!!!」
ガーベラはクルッと回転して
綺麗に着地した。
ガーベラ
「殺す気か前髪!!!!」
レンゲイ
「ジジさん。無謀すぎますよ!!」
ジジ
「あ"ぁ"!?
ガーベラの体術知ってんだろ?
自分でどうにか出来んだろうが。
それとも何か?
自分とこの副隊長信じてねーのか?
ハッ。相変わらず過保護だなレンゲイ」
レンゲイ
「グッ。それとこれとは話が別です。
今はそんなことしてる場合ーー」
「
ポポ聞き飽きたよ。
全員
「ガッッ」
ポポが指を弾いた瞬間
全員が突然イスに縛られた。
ダンデライ
「何!?いつのまに!!!」
リナリア
「何してくれてんのよ...」
ガーベラ
「離せ!!!離せ!!!」
レンゲイ
「...目的はなんだ!!」
ポポ
「血の気が多いし話し聞かないし。
特にジジとガーベラには手を焼くよぉ!
ポポも初めてだから戸惑ってるんだよね!
こんなに大変なのは!!!」
レンゲイ
「待て。何故僕達の名前を知ってる。」
ポポ
「知ってるよ?
思わせぶりなリナリアと
カタブツなダンデライ。
過保護なレンゲイと
おてんばなガーベラ。
そして、目つきの悪いジジ」
ジジ
「なんで俺だけ外見なんだよ!!」
レンゲイ
「何者だ...」
ポポ
「はぁ。先進まないからさ
とりあえず私語厳禁ね!!!!!」
レンゲイ
「質問に答えろ。」
ジジ
「何者だって聞いてんだよテメェ!!」
ポポ
「私語厳禁。
リナリア・ガーベラ
「グァァア!!!!!」
ジジ
「リナリア!!!」
レンゲイ
「ガーベラ君!!!」
ダンデライ
「何だ...これは...」
レンゲイ
「何をした!!!!」
ジジ
「テメェ!!!!」
突如、リナリアとガーベラは叫び始めた。
同時に2人とも耳の一部から血を流していた。
リナリア
「耳が...」
ガーベラ
「
ポポ
「全部は
ポポポポポポポポー!!
ポポも分かってきたんだよねー。
レンゲイとジジを黙らせるのは
本人を傷つけても意味ないって。
1番効くのはそのメス達を
お仕置きする事だってさ。
言うこと聞かないなら
また、いっとく??」
ジジ
「テメェ!!ふざけーー」
「ガァァァァ!!!」
ジジ
「リナリアァア!!!!」
ポポ
「ほい。」
ポポはジジの足元に
リナリアの爪を2枚投げた。
リナリア
「はぁ...はぁ...はぁ...グッ」
ジジ
「んのーー」
「ジジ副隊長!!!やめてください!!
私語は厳禁です!!!」
ポポ
「ダンデライは相変わらず賢いオス!!
冷静だねー!!!
次は指落とすからねー!!
あ。レンゲイ。言っとくけど
レンゲイ
「...ッッ」
ポポ
「よし!!ようやく始められるね!!
さて。話し聞いてくれるかい?
千刃花の諸君。」
5人はポポをキッと
イスに縛られたまま話を聞いていた。
ポポ
「リテェエエイク!!
はいはーい!!
ようこそ!!貴様ら!!
ここはねぇ!!ポポにとっては
貴様らにとっては......
そして!!今この場所は!!!!
決して逃げることなど出来やしない
生きたければ勝ち抜けばいい!!
村人3000人と
恐怖を刻め!!!!
歓迎するよ貴様ら!!!!!!
ようこそ!!
ポポポポポポポポ!!!
ポポポポポポポポ!!!」
ガーベラ
「なん...なんすか...それ...」
リナリア
「生きたけれ...ば勝ち...抜く!?」
ダンデライ
「どう...言う...事ですか...」
ジジ
「ふざける...な...ふざけるな!!」
レンゲイ
「一体...何が目的で...こんなーー」
「
ー
番外篇
【
おまけ
君との出会い。
何百年と経った世界の中で
唯一みつけた温かな光
ポポ
「ねぇ、ポポのこと怖くないの?」
ポピー
「怖くないよ」
ポポ
「みんなポポを見たら逃げる」
ポピー
「私は怖くないよ。」
ポポ
「ねぇ、君の名前は?」
ポピー
「ポピー。」
ポポ
「ポピー...ポポと似てる。」
ポピー
「うん。そうだね。」
誰もが逃げだす谷の底で
君だけはいつも明るく照らしてくれた。
そして時折、君が口ずさむメロディは
いつもどこからか聞こえる
あのメロディだった。
ポポ
「ねぇ!!その歌なに!?」
ポピー
「
ポポ
「へぇー!!
僕にも教えてよ!!」
ポピー
「うん!!いいわよ!!
一緒に歌いましょう!!」
だけど、君は...
人間に殺されてしまった。
(完)
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