23話 It's Show time
作者 REN’sJackson
ー
ラミオラス帝国 火山地帯
サラセニア
「ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥッ!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!」
奇抜な髪色、トゲトゲしい風貌
黄金の歯を輝かせて
ステージさながら歌い踊る男がいた。
暗転した部屋で
スポットライトが
ジギタリアス
「おい、呼び出されたから
来てやったのに
俺ァなにを見せられてんだ?」
ソープワイト
「サラセニア。ショーはもう良い。
どうせ完成の報告だろう?」
男はクルクル回ると
ミュージカルの様に
大袈裟に語り始め
バンッとスポットライトが
突然、男を照らす。
サラセニア
「ぁあ!!神よ!!!
この地獄に咲く一輪の女神よ!!
私めは、、私めは遂に!!!
今日、、この日を迎える事が
できたのです!!!」
ジギタリアス
「何だ?」
サラセニア
「さぁ!!その前に!!
子羊たちよ!!
我が
サラセニアがそういうと
扉が勢いよく開いた。
スポットライトが
サラセニアと扉を照らす。
サラセニア
「
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!」
ダチュラ
「ハッ
完成おめでとうございます!」
黒いマントをはためかせながら
スポットライトに反射する。
サラセニア
「さぁて!!お次は!!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!」
ジュダス
「ハッ
完成おめでとうございます!」
青いモヒカンの男は
ゴーグルをつけたまま
ピンク色のファーを振り回しながら
入ってきた。
サラセニア
「
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!」
アセヴィ
「ハッ
完成おめでとうございます」
顔半分をヤケドの跡が覆い
飛び出した瞳をギョロギョロさせながら
優雅に登場した。
サラセニア
「そしてラストォォオ!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥ!!ワチュガナドゥ!!」
マンディ
「ハッ
完成おめでとうございます!」
地面まで這う長い髪を揺らしながら
滑る様に部屋へと入ってきた。
サラセニア
「そしてぇぇえ!!!!
この迷える子羊たちを導くは
この、冥王軍 副団長
及びィィ冥王兵器軍 ヒドラ所長である!!
このォォオ!!!
快感のサラセニア!!!!!
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ビリビリボーイ、ビリビリボーイ
ワチュガナドゥ!!
ワチュガナドゥ!!ヘッ!!!」
男はポーズを決めると
ゆっくりとお辞儀をし
ジギタリアスに向かって言った。
サラセニア
「以後、お見知り置きを!!!」
「なんだね?そんな二つ名
聞いた事がないよ」
サラセニア
「
今付けた次第でございます。
それが私めのマ、イ、ブー、ム!!マイブーム!!
お気に召しましたかな?
ジギタリアス
「変な奴だとは聞いていたが
こんなピエロみてーな男が
冥王軍の副団長ってか。
ガッハハハハ!!!
ソープワイトも
おもしれぇ部下を持ってやがる!!」|
ソープワイト
「私の部下を侮辱するとは
良い度胸だね。
サラセニアは貴様の100倍の知能。
100倍の
ラミオラスの兵器と技術は
サラセニアいてこそ。
まっ、私はその更に上をいくがね。」
ジギタリアス
「ぉお。それはたまげた!!
見た目によらないもんだな!!
ガッハハハハ!!!」
ソープワイト
「バカかね。見た目通りだよ。」
するとサラセニアが
一歩前へと出た。
サラセニア
「お二人をお呼び立てし
大変なご無礼を致しました。
ぁあ!!神よ!!お許したまえ!!
神もわかってらっしゃる!!!
お二人揃うことなどあり得ませぬ
今こそまさにーーー」
「で、なんなんだ?貴様ら4人は。
青いモヒカン野郎にこんな所まで
呼び出されて一体なんの用だってんだ。」
サラセニア
「
遂に兵器が完成いたしました!!
いつでも試せます
そして更に
ご報告があります。」
サラセニアは
身振り手振りしながら
ソープワイトの足元にひざまづいた。
ソープワイト
「なんだね?」
サラセニア
「ダチュラ!!」
サラセニアが叫ぶと
黒いマントをはためかせながら
男が一歩前へと出た。
ダチュラ
「ソープワイト閣下!!
ジギタリアス閣下!!
今しがた報告が有り
ナーベルクの者どもが
この
向かっているとのこと。」
ジギタリアス
「ほう。そりゃぁ、おもしれぇ。」
男はゆっくりとパイプをふかし
ダチュラを見下ろした。
ソープワイト
「フンッ。バカかね。
そんなこと言わずとも
容易に想像がつく。
私をバカにしているのかね?え?」
ダチュラ
「滅相もございーー」
「愛しのソープワイト閣下!!ジギタリアス閣下!!
我等、
迎え打つ準備をしております!!!
早々に内臓を掻き回して
血祭りに上げてご覧にいれますわ!!
ご安心を!!!」
アセヴィはダチュラに肩をぶつけて
ソープワイトを見て言った。
ソープワイト
「アセヴィ。。」
ソープワイトは無表情で
アセヴィへと近づいた。
アセヴィ
「閣下!!」
するとソープワイトは
アセヴィを突き飛ばし蹴り上げ殴った。
ソープワイト
「ご安心を!?だっ!!と!?!
誰に!!!向かって!!!
言っているのかぁあ!!分かってるのかね!!」
アセヴィ
「アガッ!!グハッ!!
ソープワイト様ぁーん!!
もっと!!!もっと!!!!!!
もっと下さい!!!!!」
ソープワイト
「フンッ。殴って喜ぶバカを
殴るなど、褒美も同然だね。」
ソープワイトはアセヴィに向かって
ツバを吐くとため息をついた。
ジギタリアス
「とんでもねぇ所に来ちまったな、、。
で、
すると地面を這うほどの長い髪の男が
自身の腕をガリガリと血が出るほど
引っ掻きながら
アセヴィを踏みつけて前に出た。
アセヴィ
「アガッ」
マンディ
「ケケケケケッ
ジギタリアス閣下
ジギタリアス
「中々の数。」
ソープワイト
「3人?、、
予想より多い。しくじったか。リカブ。
まぁあんな雑魚に初めから期待はしていないがね。
渡せと
適当な物を渡したが、どうせ死んだんだろ?」
サラセニア
「
連絡が途絶えたと
先ほどペチュニア から報告が。
更に追撃に出た
全滅したそうです!!」
ジギタリアス
「案外、やるじゃねぇか。
ソープワイト
「で、どの
サラセニア
「ハッ!!
ソープワイト
「もっとマシな二つ名はなかったのかね?」
サラセニア
「今付けた次第でございます
次までには!!!!!!」
ソープワイト
「いや、必要ない。」
ジギタリアス
「ラナンキュラス、、
懐かしい名だ、、、
あの若造がいるのか、、
コリャァ面白くなりそうじゃねぇか。」
ジギタリアスは天井を見上げながら
ニタニタと笑っていた。
ソープワイト
「なんだね?
その
ジギタリアス
「昔、少し遊んでやったらよぉ
ずいぶんと怒らせてなぁ。
無力な自分を
けつの青い坊主だった!!
ガッハハハハ」
ソープワイト
「貴様の性癖など反吐が出る。
で?先程、知らぬ顔がいたんだが?
前任の
死んだのかね?」
サラセニア
「ジュダス!!!!」
サラセニアがそういうと
青いモヒカンを揺らして
前へと出てきた。
ジュダス
「
ソープワイト
「カンに触る。」
ジュダス
「あーね!!
ジュダス帰りまーす!!
敬語?マジだっり」
ジュダスはクルッと向きを変え
小鳥の様に手を羽ばたかせながら
出口へと向かった。
ダチュラ
「貴様!!ソープワイト閣下
ジギタリアス閣下
サラセニア閣下の
ジュダス
「ウチそーいうの知らないからぁさぁ
ごめんて!!ダチュラ!!」
サラセニア
「はぁ!!神よ!!
無垢な心を持つこの子羊を許したまえ!!」
サラセニアは天を仰ぎそういうと
クルクル回りながら
ジュダスの方へと向かった。
サラセニア
「ジュダス。」
ジュダス
「ごめんてぇー!!
うちが悪っーーアガがガガガ」
サラセニアはジュダスの首を持ち上げた。
ジュダス
「ガッ、、アッ、、、ガッ」
空中で足をバタつかせるジュダスを
サラセニアはニコニコしながら口を開いた。
サラセニア
「アナタの代わり?
たくさんいるのです。
アナタの命?
私めにとってはゴミクズです。
我が
もう一度生意気な態度をしてみなさい。
生きたまま殺しますよ?
まずは皮を剥いで
目をくり出し
安心してください。
痛みなど全くありませんよ?ウフッ」
「そ、、それな、、」
アセヴィ
「申し訳ございません。
サラセニア閣下!!!
二日前、着任したばかりで
何も知らないのです!!!
しかし!!
強さこそ全て!!!!
無礼もその強さ
あとでしっかりと教育しますので!」
ソープワイト
「フン。確かにここでは
強さの序列を数字として与えたのは私だ。
もう良い。サラセニア。」
サラセニアはすぐに首を離した。
ジュダス
「ゴホッゴホッゴホッ、、
申し訳、、ありま、、せん、、でっ、ガッ」
「なんですか?
敬語もしっかりと使えるんですか?」
サラセニアはモヒカンをグッと引っ張り
ジュダスの耳を甘噛みしながら言った。
ジュダス
「そ、、それな、、」
ジギタリアス
「狂った奴しかいねーってのは
噂通りだな。冥王軍。」
ソープワイト
「ジュダス。ここは何処だね?」
ジュダス
「
思っております!!!」
ソープワイト
「面白い。二つの意味でね。
だが、礼節は
二度はないよ。
アホウばかりだよ全く!!
前任のスズーラがこんなやつに負けたのかね?」
サラセニア
「
前任は死んでしまったのです!!
ぁあ、なんて悲劇!!!!!
この地獄で事故とはぁあ!!悲劇!!
いや、喜劇でございます!!」
ソープワイト
「
まぐれで死ぬわけがあない!!
マンディ!!!
なぜジュダスが
地面まで這う黒い髪を揺らし
腕をかきむしりながらマンディは答えた。
マンディ
「ケケケケケ閣下!!
閣下の取り決め通り
看守長は強さの序列で決まります。
二日前、決闘が行われました。
前任の
ジュダスとの決闘の末。死にました。
それを事故といえば事故とも言えます。ケケケケケ。
弱者など
必要ないですからね。ケケケケケ」
ジギタリアス
「今時、決闘?無法地帯か?」
サラセニア
「ジギタリアス様!!
無法地帯ではありません!!
決闘さえすれば死刑囚でも看守長になれるのです!」
ジギタリアス
「面白そうじゃねぇか。
俺ならお前らを一瞬で殺してやる。
そしたら俺がここの看守長か!!??
ガッハハハハ!!!!
都落ちも良いとこだ!!」
ダチュラ
「お戯れを。
冥王軍
海王軍であるジギタリアス閣下とは無関係。
それにお考え下さい。
我等があなた様に勝てるわけが
有りませぬ。」
アセヴィ
「我等看守長に求められるのは
強さ!!強さ以外は無意味!!
しかしジギタリアス閣下であっても
我等に決闘を申し込む権利は
ありますわ!!!!
さぁ!!決闘致しますか?
私と?誰と?いえ、私とですか!?
是非私をいたぶってーー」
「貴様は黙っていろ。
話がややこしくなる。」
ジギタリアス
「ガッハハハハ
おもしれー女だ!!
今度、抱いてやる!!!」
アセヴィ
「好きぃい!!!!!」
アセヴィはジギタリアスの靴の裏を
舐めまわしていた。
ダチュラ
「よせ。閣下の靴がよごれ、、る!!!」
ダチュラはアセヴィを蹴り飛ばした。
アセヴィ
「ガッ!!、、ダチュラ、、
邪魔するなぁあ!!!!」
アセヴィはダチュラに
掴みかかった。
その様子を見ながら
マンディはダチュラに向かって言った。
マンディ
「ケケケケケ。
まちがっちゃあいねーぜダチュラ。
誰であろうが俺たちに挑む権利はある。」
ジュダス
「ウチは拒否権を行使しまーす。
まだ着任したばかりで
死にたくありまっせーん!!!
せっかく死刑を免れたのにィィ!」
するとサラセニアは胸に手を当てて
悲痛な表情でソープワイトを見た。
サラセニア
「
神が救いたもうた命の物語!!
死刑囚だった彼は!!
決闘を申し込むことにより
死刑を免れた幸運の持ち主であります!!
しかし
彼等四人に
今までいたであろうか!!!
拷問に次ぐ拷問の嵐!!!
腕は
そんな中、ジュダスは
第一級犯罪者の
一輪の勇敢な花でございます!!
確かな実力、確かな強運があります!!
そう!!神を味方につけたかの様な!!」
サラセニアは両手を広げて
ジュダスを抱きしめた。
ジュダス
「ウケるッ」
ジギタリアス
「冥王軍ってのは好きにやらせてんだなあ。
口挟むつもりはねぇがソープワイトーー」
「ここに関しては
それぞれの看守長に任せてある。
お前はもう海王軍団長ではない。
副団長だということを
忘れるんじゃあないよ。
私の
満ちているからこそ失言を許してやってるんだ。
口だし無用。
私の軍の
海王軍など無関係だよ。」
ジギタリアス
「んなこと分かってんだよ。
他軍のことなんざ興味はねぇ。
俺が言いてぇのはなぁ
向かって来てるって言いてぇんだ。
間違いなく殺し合いになるって話だ。」
ソープワイト
「ヌッフフ
わざわざこの大監獄に捕まりに来たんだ。
焦ることなど何もない。
予定に反して
3人と増えたことさえも
好機じゃあないか。
ゆっくりと
バチが当たるわけでもあるまい。」
ジギタリアス
「このクソ熱い地獄に仲間の救出たぁ
相変わらず情に厚い奴らだ。
それが強みでもあるが弱みでもある。
ほんのわずかな
崩れるってもんだ。」
サラセニア
「そう!!ジギタリアス様の
おっしゃる通りでございます!!」
するとダチュラに首を締められながら
喜ぶアセヴィが反応した。
「あっ、、あっっ
地獄を、、見せてあげますわ。」
ダチュラ
「我が地獄にて極上の罰を
あやつらに与えてやり、、ます!!」
アセヴィ
「ダチュラ!!もっと!!強く!!」
マンディ
「身体が震えるぜ、、、
殺したいって俺の左脳が叫んでらぁ
ケケケケケッ!!!」
ジュダス
「殺すのはウチも賛成!!
でもでもでもぉ!!
ウチ的不安要素その1!!!
そもそも入獄キビくない??
無理くない???」
するとアセヴィは
何事もなかったかの様に
ダチュラを振り払い
アセヴィ
「こんのダメ男!!
はぁ。確かにジュダスの言う通り
シンシャドゥール、もしくは
ボアフレアから直行の
入るほかありませんわ。
例え、ヘダへ直接来たところで
あるのは火山地帯のみ。
そもそもここへ辿り着くことすら
ナーベルクの者には至難の
ダチュラ
「仮に来られたとしても
ジュダス
「それなー!!!!
うちらが殺す前に死ぬって絶対!!」
マンディ
「ケケケケケッ楽でいいじゃねぇか」
ソープワイト
「甘く見るんじゃあない。
そんなもの
ジギタリアス
「ツバキがいると言っていたな?」
サラセニア
「その通りでございます!!」
ジギタリアス
「そしたら、ここに来ること自体は
難しくねぇはずだ。
熔岩もアキレイの前なら意味をなさねぇ。」
ソープワイト
「と言っても
誰が来ても警戒すべき対象だがね。
私やサラセニア、ジギタリアスまでもいる。
感謝したまえ。戦力は充分にある。」
サラセニア
「
それすなわち神の導き!!!!」
ダチュラ
「ありがたき幸せ」
アセヴィ
「なんたる幸運!!」
マンディ
「勝利の確信!!」
ジュダス
「すっごい良い感じ!!」
すると警告音が鳴り響く。
ソープワイト
「ん?」
アセヴィ
「警告音??脱走?」
マンディ
「脱走する奴なんていねーよ。ケケケッ」
ジギタリアス
「ってことは、、」
ソープワイト
「
今どこら辺にいるんだね?」
サラセニア
「少々おまちを!!
ダチュラ!!!!!」
サラセニアはダチュラを
呼び寄せると
ダチュラは大きなモニターに
上空を映し出した。
ダチュラ
「奴ら、、、
機体を透明にして
すぐ上にいます」
ソープワイト
「面白いね、、」
ジギタリアス
「ボアフレアから来ると思ったが、、
案外、根性あるんじゃねぇか?」
ソープワイト
「引きずり下ろせ。
それに、どうせ帰りの飛行機など必要ないよ。
ココは
行き先は地獄。
地獄への切符は片道切符だと
相場が決まっているからね。
文字通り地獄へ突き落としてやろうじゃあないか。」
ジギタリアス
「俺がやるか?」
ソープワイト
「手出し無用だよ。
完成初日に試してやろうじゃあないか!!」
サラセニア
「アセヴィ!!!
今日完成致しましたこの兵器を
とくと!!ご覧あれ!!!!!!」
サラセニアがそう叫ぶと
アセヴィはモニター脇のスイッチを押した。
するとモニターの映像が切り替わり
熔岩で溢れる
二つに割れた。
ジギタリアス
「ガッハハハハ
大人しく来りゃぁ良かったのによ!!
ココに落とされちゃぁ
たまったもんじゃないぜ!
こんなもんいつ造ったんだ?ソープワイト!」
ソープワイト
「バカかね君は!!
世界三大監獄の
どんな強襲にも備えられる様に
入隊当初から開発に手をかけ
私が改造したに決まっているだろ?
今日はその完成披露パーティーだよ。」
ジギタリアス
「昔から好き勝手やってくれる。」
サラセニア
「アセヴィ!!!
発射準備!!!!」
アセヴィ
「ハイ!!閣下!!」
サラセニア
「
赤黒い熔岩の砲弾が発射された。
サラセニア
「ぁあ!!なんと美しい花火!!
これが神の意思なのか!!!!
ぁあ!!神よ!!!神よォォオ!!」
ジギタリアス
「どう出る?ラナンキュラス」
ドーンッドーンッと
轟音と激しい揺れが
ソープワイト
「さぁ。ショーの始まりだ。
ようこそ。
ヌッフフフヌッフフフフ!!!」
そして
墜落した。
ー
おまけ
二日前
"
熔岩に囲まれた灼熱の監獄の中に石畳で造られた
大きなステージがあった。
まわりの観客席には鎖で縛られた
死刑囚達が
スズーラ
「貴様が私に決闘を申し込むだと?笑わせる。
ゲハッハッハッ!!!」
男は巨体をボンと揺らしながら笑っていた。
ジュダス
「えー。だってうち死にたくないしぃ。」
スズーラ
「ゲハッハッハッ。
どうせ死ぬ命!!!ココで殺してやるわ!!」
決闘場を見下ろせる別室
一番高いところから
アセヴィ達が眺めていた。
アセヴィ
「決闘なんて何年ぶりでしょうか。
面白く死んでくれるかしら」
マンディ
「よりによってスズーラに挑むか。
今日入ったばかりの死刑囚は死ぬぜ。ケケケケケ」
ダチュラ
「本当に何も知らずに挑んだんだな。
どうせ死ぬ。」
アセヴィ
「そもそも何故スズーラなのかしらね、、」
マンディ
「デブだからだろ。ケケケケケッ」
観客席のボルテージは
まだかまだかと上がっていく。
するとマンディがスッと立ち、手を上げると
一瞬で静寂が走った。
マンディ
「
これより
ルールは簡単。武器はなし。素手のみ。
先に死んだ方が負けだぜ。
互いに全てをかけて、、奪い合え!!」
スズーラ
「終わらせてやるよ。」
ジュダス
「え?死んでくれるの?ラッキー!」
マンディ
「はじめ!!!!」
スズーラ
「ウヲラッ!!!!」
スズーラは石畳をひっくり返し
拳で次々と叩き割っていく。
ジュダス
「あっぶなーいんだけど!!!」
スズーラ
「ライライライライライライ!!!」
ジュダス
「え?コール?
ライ!ララライ!!ララ
イケイケゴーゴーージュダスとヒュイゴー!」
ジュダスは次々と紙の様にヒラヒラと
避けていく。
何一つ当たってなどいなかった。
スズーラ
「手も足もでないだろうに!!!!
ゲハッハッハッ!!!!!!!」
ジュダス
「えっ。ウケるんだけど。」
スズーラ
「何がだ!!!」
ジュダス
「弱さに。」
一瞬だった。ジュダスは
ズボッと
指を差し込んだ。
スズーラ
「え?」
「まだ死ぬわけにはいかないのー」
そして差し込んだ指を
一気に引き抜いた。
スズーラ
「きさ、、ま、、、」
あまりにも一瞬の出来事だった。
「サラセニアを殺すまでは」
囚人達の大歓声が沸き起こった。
ダチュラ
「
ダチュラがそう叫ぶと
囚人達は
ダチュラ
「勝者!!!!
ジュダス.ギギ.アルマーニ!!!!
こんにちより
ジュダス
「嬉しみが極まるんだけど!!
ぁあー!怖かった!!」
アセヴィ
「
スズーラが利用していた
譲渡する!!!
肉体の
マンディ
「
ダチュラ
「
「
(完)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます