第3章 建築!美食!大悪魔!

第71話 家を建てよう!

今度建てる家は、冒険者家業に特化した物を作ろうと思う。

莫大ばくだいな装備品をしまえる倉庫、多くの仲間と語り合える会議室。

それに、キッチンや風呂も充実させようか。


〜冒険王ジョニートレジャーの冒険の書より抜粋


俺はこの記録を目にし、まずはジェニファーに相談する事にした。


「ジェニファー、家を建てたいんだ。」


「家?いいよーうちの土地使いなよ。」


まさかまさかの土地の使用許可が出た、いや出てしまった!


「この敷地内ならどこでもいいよー。」


「どこでもって…このとても広い庭のどこでも!」

俺は驚いた反面、良い事を思いついた。


「なら、『セマイ洞穴』の上に建てるのはどう?」


「いいけど変わった事するねーそんなにダンジョンが好きなんて思わなかったよー」


「違う違う、ダンジョンという事を周りに隠すためだよ。この前もチンピラに襲われた訳だし。」


「そんなことしなくてもセマイ洞穴に扉をつけるだけでいいと思うよー」

机の上にあるクッキーを食べるジェニファー。ちょっとあきれてるのか?


「誰にも見つからない秘密の訓練場所ってわくわくしないか?」


「あー、なるほどねー。秘密…いいかも。」

ジェニファーはニヤリと笑った。


「というと?」


「許可しよー。知り合いに大工がいるからその人にお願いするといいよー。」

ジェニファーは笑顔で、連絡先の書かれた紙を渡してくれた。


「ありがとう!これで夢のマイホームができるよー」


ダンジョンとの暮らし…俺のステイホームはここからだ!

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