第42話 焦土の果てに! ★

次の日、再びB3Fに行くと、火が鎮火していた。辺り一面に炭化した竹が転がる光景が続いている。


カツカツ…カツカツ…


鍵のありかは『探知』が示してくれた。

竹炭を踏みながら、その方へ進む。


道中、いくつか落とし物発見した。光る竹は何本もあったと書いてあったから、きっとその中に入ってたものだろうか。


・ミスリルナイフ

・ハイポーション(2瓶)

・ロープ(10m)


使えそうなのはこの辺か。

これらは『緑の鞄』に収納しておこう。


そして、しばらく歩き続け、目的地にたどり着いた。


キラキラ…

それは黒と白に埋もれた地面の上で、自分の居場所を示す様に輝いていた。


「よし、やっとみつけた!」


一時は焼け死ぬかと思ったが、500文字の呪いのおかげで、鍵を手に入れる事ができた。


後はこれをどうするかだが、階段はおろか、鍵をさせそうな扉一つすら見当たらない。


…全部燃やしちゃったからな。本当は鍵をさす場所もあっただろうけど、これじゃどうしようもないな。


俺は気がついた。取り返しのつかないことをやったんだと。


「クソッ!!」

ズブッ!

やけくそになって、思いっきり地面に鍵を突き刺す。


ガラガラガラガラ…


「えっ嘘だろ?」

足元に地下に続く階段が現れた!

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