第26話 村に帰った!

結局、ジェニファーになにも言わず出て来てしまったな…今頃どうしているだろう?


そんな事をぼんやり思っていると、馬車は俺の故郷に到着した。

荒野の中にポツンと現れる竹林地帯。

この中に俺の故郷〜バンブ村がある。


「ケニーじゃないか!しばらく村に帰っていなかったから心配したぞ」

村に入ると、村長のマイケルさんが出迎えてた。


「お久しぶりです。実は町でこんな事があって…」

俺は今までの事を村長に話した。


「おお!冒険者になったんだな!おめでとう」

村長は祝福してくれた。


「ありがとうございます。それで、色々と大変だったんです。しばらくはここに居させてもらいますよ。」


「構わんぞ。…そうだ、冒険者になったなら一つ頼みがある。」


「もしかして、ダンジョン絡み?」


「当たりだ。今のところ大きくなる気配も無く安定しているが、いつ村を飲み込んでもおかしくない。頼めるか?」


「引き受けるよ。俺に任しといて!」


まさか、故郷にダンジョンが出来たなんて!

これは、一攫千金のチャンスかも!

…え?今まで散々稼いできたって?そんな事は関係ない!俺は宝があるからこそダンジョンに潜りたいんだ!


こうして、故郷にできたダンジョン『バンブの竹林』の攻略が始まった!

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