サメのいる海から生還するには
サメ映画世界で運悪く海に出て襲われた場合の生存率は限りなく低い。特に巨大なサメの個体に至ってはビーチで泳いでいるすべての遊泳客をまるごと飲み込んで食い殺す事すらありえる。
なのに、あなたがもし海に浮かんでいる状態でサメに襲われてしまったら?正直、助かる見込みは限りなく低いが、それでも生き残れるチャンスは僅かに存在する。
まず、真っ先に上がれる場所を探す事だ。ボート、ヨット、クルーザー、ブイ、浮きマット、ゴムボート、救命ボート、岩礁、艀、座礁船、桟橋、浜辺でも何でもいい。海面から飛び出す事を先に考えよう。サメは縦横無尽に襲ってくるが、少なくともサメが最も実力を発揮できるのは海中である。奴らにとって優位しかない場所にとどまらずに、まず先に逃げ出せる場所へ向かうのだ。そこへ上がっても安全ではないかもしれないが、少なくとも生きてる時間を延ばす事や生存のチャンスを得る事が出来る。
もし海中に潜っていて、上がれる場所が無いのであれば、その場にとどまらずに海中の逃げ場も探そう。身を隠す場所など無いように思うが、もしも海中に安全なケージがあったり、サメが潜り込めないようなサンゴの影、沈没船などかあったらそこへ逃げ込むのも手だ。
酸素がない状況では絶望的だが、もしあなたがダイビング中で酸素ボンベを背負っているなら、可能性は低いが逆転できるチャンスはある。
あなた以外にも海に放り出された人間がいるのなら、生存のチャンスはぐんと上昇するだろう。こうしたケースで死にやすい人間、死ににくい人間の存在については議論の余地があるが、お調子者やうるさく騒ぐ女性は総じてサメの餌食になりやすい。子供も100%安全ではないが、どちらかと言うと生き延びやすいのはデータにも現れている。また、重めの負傷(流血)している人間ほど真っ先に食われやすい。
もしあなたが逃げる場所も、他に波間に漂っている人もいなければ遺された道はただ一つしかない――抵抗する事だけだ。
海中でサメと徒手空拳で戦う場合は、現実世界に即した戦い方を行うといいだろう。サメの弱点は鼻、目、エラであり、噛み付かれる事を覚悟でそれらの部位を攻撃するとよいだろう。もっとも、その反撃が功を奏すかは不明だし、こういった反撃をしても尚食い殺された犠牲者は数えきれないほど多いが、それでもやらないよりはマシである。ただサメのおやつとして一生を終えるぐらいなら「サメと戦って死んだ」方がマシである。
それに、ひょっとしたら生存のチャンスがあるかもしれないし、カテゴリ1クラスのサメであれば生き延びるのも不可能ではないだろう。
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