木と蛇と
蛇は木の上で竦んで居るようです。
少女は何が起きているのか分かっいない様で体を左右にユラユラ揺らしています。可愛いですね。
「お前は懲りませんね」
「なあ、ちょっとだけ話を聞いてくれよ」
「もう何回目ですか」
「嬢ちゃん!そう!嬢ちゃんが木の実を欲しがったんだ!だから取った。なっ、俺は悪くねぇ」
「嬢ちゃん?あら、人間の子供ね。迷い込んでしまったのかしら」
少女はどうやら綺麗な声がこの目の前の大きな木から聞こえて来ると分かったようでテトテト木に近づいて抱きつきました。
「ッ……蛇」
「ハイッ!」
「今回は大目に見ましょう。ですが1つ頼まれ事をして貰います」
「ハッ!何なりと!」
「では、WHITE・HEARTを見つけてきてください」
「えっ、ええぇ……」
「なにか?」
「いえっ、なんでもないです!何処にあるのでしょうか……」
「知らないわ。あ、ちなみに逃げたら殺す。行ってらっしゃい」
「おっかなすぎだろ……」
少女は木から離れます。木がちょっとだけ残念そうな感じになりました。
少女は頬っぺたがベタついているのに気付きました。
手を当ててみるとそれは、樹液でした。
ペロっと少女はそれを舐めると持っていた木の枝を拾ってビシッとある方向を指しました。
………可愛いですね。
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