1分で読める短い物語を書いていく

春花夏月

第1話 クリスマス(151文字)

バイト先の彼女に僕は恋をしていた。


もうすぐクリスマス。

(今日こそ、彼女をデートに誘おう)


緊張を覚えながら口を開きかけると、声を出す前に彼女が話しかけてきた。


「クリスマス予定ある?」


それは今、僕が言おうとしていた言葉。

思いがけない彼女からの誘いに、僕は高揚しながら微笑む。


「ないですよ」


「バイト代わって」

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