(仮)あなたはカバンの中にいくつハンバーガを持っていますか

ナカムラサキカオルコ

おしんこ、らっきょ

 朝は、小さいおにぎりを食べている。

 おきぬけはあまり食べられないとか、パンを食べるとお腹を壊すとか、食パン暮らしがかなり長かった挙句のカミングアウトには、軽く面食らったが、おにぎりは悪くない。

 ただし、すごく小さい。最初はあんまり小さくて、だんだん大きくしたが、それでも一人七十、八十グラムほどである。冷凍しているごはんは一五〇グラム以下で、それを半分にしておにぎりを二つ作る。ゆかりとか、菜めし、鮭のフレークなどをいれてにぎる。四分の一の四角い海苔をまく。ぜいたくだが、それで落ち着いてしまった。他は、チーズ一切れと、くだものに、おしんこや、ゆで卵半分。ゆでたブロッコリーもごくたまにある。野菜を添えたいのだが、なかなか定着しない。のみものは、ほうじ茶。

 それではカロリーは足りないので、昼までに、わりもおやつを食べてしまう。そうでないと、そうじや昼ごはんを作ろうとすると、空腹で脳貧血を起こすからだ。ご飯を作るためにエネルギーがいる。

 理想的な朝ごはんはなんだろう、とよく考える。メニュー、時間帯、準備の時間、寝巻きが部屋着か服装、見た目、天気。おいしいお米のおにぎりと、いい値段で買えたおいしい果物は、かなり満足する。果物は高くて贅沢なのだが、キウイが九十八円だったりするとうれしい。いちごはひとパック買っても、三日目には痛んでくるので、二日で食べるとなると夢のように贅沢なことになる。

 春先はいろいろあって文旦を食べまくった。

 おしんこはいろいろ買っている。自分で切るのが経済的なはずだが、においがすごかった。奈良漬はぽいものしかっていないし、しばづけもなんかちがちがう。たまには違うものとらっきょうをかってみたら、爪楊枝でさすのが、一苦労どころではない。爪楊枝しか使わない朝ごはんには、不向きのようだ。でもポリポリした食感は朝ごはんにとてもいい。目を覚ますために、音がなる食べ物はとてもいい。

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