馬になった人魚姫

創世神話

 神々ははじめに天をつくり、

 次いで地を創り、

 加えて海を創った。


 草木を創り、

 魚を創り、

 人を創り、

 馬を創り、

 鳥を創り、

 獣を創り、

 それらを混ぜ合わせた者らを創った。


 何で人と馬は獣枠じゃないんですかー、

 というと、

 神々の姿に人っぽいのと、

 馬っぽいのがいたゆえだ。


 魚っぽい神はいなかったが、

 これは動物創りの練習として、

 できるだけシンプルな形で創った。


 鳥っぽい神もいなかったが、

 天が地や海に比べ殺風景だったので、

 神々の間がアイデアを出し合って、

 いい感じに創った。


 そんなデザインが楽しくなってきたので、

 その他の獣も山ほど創った。


 魚と人を、

 人と馬を、

 馬と鳥を、

 獣と人を、

 鳥と獣を、

 獣と魚を、

 魚と馬を、

 人と鳥を、

 鳥と魚を、

 混ぜ合わせたのは混沌の神だが、

 これはこれで良いとの反響があり、

 そのまま正式にリリースされた。


 かくして世界は創り上げられた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る