6つの感覚僕は正気に戻れない
ワトソン
6つの感覚僕は正気に戻れない
気づいたら。
良く分からない能力が身についていた。
俺に備わった6つの感覚。
脳で感じる感覚。
それは。
ストレス。
吐き気。
嫌悪。
爽快感。
無関心。
滅びゆく感覚。
この6つ。
まず一つは。
ストレス。
これは、情報を得たり、何かしたときに少しずつ自分の脳内に溜まって行く、ダメージのイメージ。
リーマンはわりとこのストレスが仕事を通じて少しずつ溜まっていくと、逆にブースとがかかり、仕事がはかどるイメージ。
吐き気。
これは、危険を意味する。それは、その人に全く有っていないことだったり、自分の欲してないモノだったり、自分にとって大きなマイナスになることとかに遭遇したり、遭遇しようとしているとき、感じる感覚。
言わば危険を未然に察知する能力。
次に嫌悪。
嫌悪は、相手のことが嫌い、あるいは嫌われている、嫌悪のオーラをこちらがわから出したり、相手から察したりすることが出来る。
この嫌悪のオーラはそいつとの距離を突き放す感じのイメージ。
爽快感。
これは、書いてる通り、気持ちがいいという感覚。これを求め続けると、誰か他者の人間に大きくストレスを与えているということで、求めすぎるのは危険である。
無関心。
無関心はその書いての通り、関心がないこと。自分が疑問に抱いたことに対して、答えを考えたときに、ストレス、嫌悪、吐き気、どれも該当しなかった場合、関心がない、もしくわ、答えが出ない、わからないということを意味している。
最後に滅びゆく感覚。
この感覚は、背中の背骨あたりから、脳にかけて、広がるっていくような、ボアぁって言うような感覚。
このボアぁは、何か大きな失敗をしたりするよって言う暗示だったりする。
例えば馬券を購入するとき、ぼあぁっと感じた時は、まず馬券は当たりませんよ、という意味をあらわしている。
そして、そのほかでは、誰かを怒らせたり、誰かの怒りのスイッチを入れ解放してしまったとき、にこのぼあぁ、っという感覚が起きてしまう。
このぼあぁ、は吐き気異常に危険であったりで、突然くるので、ボアぁきた直後殴られることがある。
そのほか、このぼあっていう感覚は何から解放されたりとかれたときの感覚、何かのスイッチが入ったり、スイッチがオフなったりするとき感じる感覚である。
異常6つの感覚が、俺の妄想を支配していた2016年に体験した感覚である。
自分にとって、この感覚を頼りに、いろんな行動をとっていた。
スパイスをいろいろ加えてみようとか。
ここで吐き気を加えてみようとか。
もし、吐き気を求め続けたら、どうなるか?
結論は死ぬとされているらしいが。
やあくみつるの話しによると、吐き気を加え続けると、どうなるかは?
『それは、さぁね……』
と、怖そうな表情で答えるのみ。
自分はこの感覚を、うまいこと駆使して、いろんな質問を妄想で自分に投げかけた。
それは、していい?しちゃだめ?
吐き気。
ああ、だめなんだ。
とか。
あの人は僕のこと、好きなのか好きじゃないのか?
無関心。
ああ、わからない感じか。あるいわ興味ないのか。
とか。
とにかくそういう感覚があったのである。
そして、ある日のこと。
俺は、さまざま異常行動を経て、その日逮捕され、留置所にいた。
その留置所のなかで。
取り調べを受けていた。
捕まる前、当時、俺は、お金をシュレッターかけた後だった。
その行動は、多くのリーマンなどの人から、反感を買う行動だった。
俺は、高専時代から、頭が悪く、世の中を舐めたまま、楽しく遊び呆けていきていた。
そんな俺は、社会に出たら、知らないことが多くなり、学生気分が抜けずにきっと死ぬだろう。
そう友達に思われていた。
あほで、お金もなくて、自信も失い、そんな俺が捕まったと知った友達の島谷という男が。
俺のことが嫌いで恨んでいる島谷という男が。
俺が捕まったと聞きつけ、別室で、モニターで留置所の俺の取り調べを見ていた。
俺は取り調べ室で答える。
どんな質問されても、きょどることなく、俺は、答える。
すこし、しゃべり方がかたことな変なしゃべりかたで。
俺は、目の前の紙をみる。
供述調書?
とその紙を読み上げた瞬間。
壁から隣の部屋の声であろう、笑い声、まさに野球部の友達たちの笑い声が聞こえた。
俺が捕まったことを実感し、友達たちが笑っている。
俺は、この日を迎えるにあたって。
数日前か、数か月まえに。
ツイッターであることを呟いていた。
警察に捕まりたいと。
なぜなら。
俺は、悪い人間だ。
罪深い人間だ。
生きてるだけでなんらかの悪さをしてしまう。
アニメの複製。DVDのコピーとか。
些細な犯罪をしてしまう。
学生時代も、全く興味のない女の子を、ツイッターで弄るようなツイートをしてしまっていて。
だから、俺は、だめなんだと。
自ら警察に捕まりたいと。
そうツイートしていた。
そんなことが現実になったことを。
野球部の友達たちは、笑っているのだ。
俺がいろいろ質問に答えるたびに。
壁越しから、隣の部屋の笑い声が聞こえる。
おそらく今思えば幻聴だったのかもしれない。
そして、おれが流暢に答えるたびに。
それをモニター見ていた島谷が。
わたなべ、警察に捕まっておいて、こいつなに流暢に質問に答えてるんだ。金も知識も自信もないくせに、もっとおどおどしろよ。
なんて島谷が思いながら、俺を見ていると。
島谷はふと気がついた。
あ、わたなべ、もしかして金の概念消したなぁー!
俺の脳内で島谷が叫んでいる。
その声を聞いて。
俺は、してやったりと思う。
金の概念を消したものはもう無敵。
脊髄の髄から、その感覚が変わって行く。
お金の見え方、感じ方、考え方。
警察に何をいわれようと、リーマンの島谷に何をいわれようと。
俺は、とにかく無敵だった。
俺のなかで、作家の鏡先生は答える。
そう。一度金をシュレッターにかけた人間。
これはスーパースターになった証拠。
もうリーマンにも、警察官にも、屈することはない。
自分に自信を持って立ち向かっていける。
そのあとも、俺は、さまざまな妄想をしながら取り調べを受けた。
俺は、今、妄想状態。
いわゆる、なにか、自分を客観視しているような。
スポットが自分にあたっているような。
そんな状態。
簡単に言うと正気に戻れない。
誰かワトソンを正気に戻してあげれないか。
やくみつるも悩んでいた。
この自分にスポットがあたっているような感覚。
客観視の状態は。
視野が格段に広がり、とても魅力的に見え、女の子にモテる。
しかし、これを続けるのは、とても難しく、かなりの体力を使ってしまう。
もう何日何週間、何カ月彼ワトソンは、客観視を続けているのだろうか。
それはそれは、魅力的に見えるだろう。
意味不明かもしれないが。
当時の妄想はそう考えていた。
普通の人間がこの自分にスポットが当たっているような客観視モードは、半日と持たない。
すぐに体力の限界がくる。
しかし、俺は、鬱になり、思考を止めていた時期がある。
これは、ドラゴンクエストの作曲者すぎやまこういちが語る。
思考をとめていた者が、もう一度思考を動かすと、止めていた期間だけ、元気に跳躍出来る。
俺は、2011年の後半に思考が止まった。
2012年はずっと一年中思考が停止し、なにも出来なかった。
ただただ歩くことだけしかできなかった。
よくそのことに対して、何もしないで、家の中をただ歩いてたとか。
それが逆にすごいと言われた。
のちにニコ生の元スナック嬢のぴーちゃんという女の子が。
私それ、わかるよ。ランナーズハイってやつでしょ!
なんてことを妄想で俺に言ってくる。
それは、実際ランナーズハイではない。
本当にただただ無意味に歩いているだけで。
とりあえず、俺は、とにかく正気に戻れなかった。
そんなこんなで、取り調べ終わり、担当の人が変わった。
次にスキンヘッドの男が入ってきた。
いまだに、この時の状況は謎だった。
どう考えてもそのスキンヘッドの男が学生時代の友達の島谷で。
俺は、必死にスキンヘッドの島谷を見て、笑いをこらえる。
島谷は何も、言わない。
俺は、怖い形相で睨みつけるだけで。
いったいこの時間はなんなんだ。
5分くらい、その無言の睨みが続いて。
そして、島谷は去って行った。
俺の妄想の中で、これも高専時代の友達である、小野という人物が言う。
みんななんで、ワトソンをそんなに正気に戻してあげれないのかな。
俺なら簡単に戻せるよ。
小野は学生時代、みんなに弄られ踏んづけられても、いいから居場所をつくる人間だった。
俺はそんな小野をよくからかって揶揄し、ちょっと冗談に見下し、遊んでいた。
そんな小野が妄想だが、取り調べ室へ入ってきた。
そこで、小野は俺にいう。
ワトソン。
ちょっとあっち見て!
俺は、小野言われた方向を向く。
言われた指さきのどこかの白い壁の釘を見た。
それを見た瞬間。
俺の客観的視線の感覚が終わり、滅びゆく、ボアって感覚を感じながら、俺はそこで正気に戻った。
その場でグタっと倒れ、野球部の友達たちの池田や山賀らが現われた。
いやぁワトソン頑張ったね!
って。
バッティングセンターで盗撮をしていたため、俺の華麗なバッティング沢山影で見ていたという。
組織と果敢に戦う、俺の姿にみんな感動しているという。
そのあと、捕まったあとにも関わらず、みんなで楽しく夜通し酒を飲んだとさ。
取り調べの若い警官も一人参加して飲んだとさ。
おしまい。
6つの感覚僕は正気に戻れない ワトソン @cpfd777
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