第4話 オープンから数週間が過ぎ


オープンしてから何気ない日々が過ぎて

僕が思った事、それはBARという仕事は

お酒を作って運ぶだけが仕事ではないと

ゆー事が分かってきました。


僕の店はカウンターがコの字型で9席。

ボックスが4名席が3つある作りです。


数人で来て自分達だけで楽しみたい人は

大体ボックス席へ!

少人数もしくはマスターと絡みながら飲みたい人はカウンター席に座るというのが分かってきました!


僕は飲み屋でボーイをしていたんですが

けっこー人見知りです。

ですが来てくれた人を楽しませる事も仕事だと思い一生懸命話したりお酒も人並みぐらいしか飲めないんですが「何か飲んで」と言われれば

有難く飲むようにしてました。


ある日開店して間もない時間帯に

キャバ嬢らしき2人組の女の子が来て

ボックスに座り注文をききました。

お酒を持っていき僕がカウンターに

立っているとボソボソと声が聞こえてきて


女の子1 ここ最近できたばっかりらしいよ

女の子2 みたいじゃねー!でも暇じゃな

女の子1 暇じゃけあのマスターイジメて遊ぼうや

女の子2 いいねー!マスターなんか飲み!


え!?俺今からイジメられるん?

めちゃ怖いんじゃけど。なんじゃそりゃ

と、思いつつもありがとうございますと言い

お酒を持って席に付きました。


女の子 何歳なん?

又吉 25歳です。

女の子 何でBAR始めたん?

又吉 やってみたかったんで!まあノリです

女の子 ふ〜ん!何か面白い事して


え!?え!?何か面白い事してって

1番難しいんですけど笑

いきなりのフリに僕は


又吉 ちょっといきなり過ぎて

何も思い浮かばないです(泣)


女の子 じゃあドンな!(ドンとは一気飲みの事)

又吉 頂きます!!


このやり取りが3回ぐらい続いていると僕の友達が飲みに来て席を離れれました。

BAR店員ってめちゃ怖いがと思いながらその日は終わりました。

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