第12話

 昨日、僕の部屋の隣りに美少女奥様が引っ越して来た。


 

 グラビアアイドルみたいにスタイル抜群で巨乳なのだ。

 けれども可愛らしい顔に似合わず、とってもビッチな美少女だ。




 しかも何でもかんでもウチへ借りに来る。

 洗剤も洗濯機も……。



 ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、牛肉とカレーの具材も鍋も……。

 足りない食材も一切合切、ボクを頼りにやって来ては、半ば強引に持っていく。


 まったく遠慮なしだ。




 昼寝をするためのベッドさえも。




 挙げ句の果てには、真夜中にコ○ドームまでも貸してくれと強請ねだられた。


 

 だがこれ程、女子と急激に仲良くなったためしはない。



 僕は極度の引っ込み思案で、なかなか女子と打ち解けることが出来ない。


 そんな僕も生まれてはじめてハグもした。

 濃厚接触的なスキンシップだ。



 彼女の大胆な行動に馴れていない僕は狼狽うろたえるばかりだ。

 



『ピンポーン♫』

 また今日も玄関のインターフォンが鳴り響いた。



 






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