第35話 (2007年12月11)3回目の誕生日

2007年12月11日


今度は、どワンコ株が下がり始めていて、怖くなったので決済することにする。もう少し頑張ってくれるかと思ったが・・・どワンコだしなあ。


株価のピークが7日の49万5000円・・・今は44万円まで下がっていたので、210株で9240万円になった。


「ははは、楽勝じゃん!」


やっばいな・・・前世からは想像もつかない額だ。これだけあれば何ができるだろう・・・大抵のことはできるな!?旅行も行きたいし、プレゼントも買えるし、欲しいものなんでも買える!


・・・冷静に考えると、このお金は使えない。より多くのお金を稼ぐために、少しでも多く投資に回すべきだ。


証券口座の残高は9288万円、銀行口座には300万弱入っている。


ただ、この後の投資は・・・リーマン・シスターズ倒産後、2008年10月までは何もなければやめておこう。これ以上は危険すぎる。チャートを見ると日経平均株価も、ナスダックもダウも下がりはじめている。


空売りできたらいいんだけどなあ・・・。空売りさえ出来れば、待つ必要なんかない・・・どころか濡れ手で粟の大儲けできるのに。


株価の急変なんて人生でもそうあることではない、もちろんその裏に、犠牲になる人が沢山いることもわかっている。家や財産を失う人もいるだろうし、家族がバラバラになるかもしれない、ひどい時には命まで。


しかし折角の2度目の人生、我慢も後悔もしたくない。見たこともない人の人生にまで気を遣えるほど、俺は優しくない。




12月25日クリスマス


「「「誕生日おめでとー!」」」


待ちに待った誕生日だ。14歳になる今日は渚の家でパーティーをしている。


去年と違うのは、この場に聖奈もいること。


「3人ともありがとう!」

聖奈と付き合うことになった次の日、渚の家で4人で集まって報告した。


本当に聖奈も、2人もこの状況に納得したのかはわからない。むしろ内心では納得してないと考えていた方がいいだろう、特に聖奈は。美咲と渚は複数人で付き合う状況に慣れているが、知る限り聖奈は付き合うのも初めてだし、3人で付き合わなければならない必然性もない。ノリと勢いで押し切ったようなものだ。


聖奈と付き合う前以上に気を遣って、ハーレムを維持する必要がある。


「これ3人からのプレゼント!みんなで選んだんだー」

一応3人は仲良くしているらしい・・・元々友達で、仲良いしな。


先週、3人で遊んで来ると言って、デートを断られたのでその時に買ったのだろう。3人で何を話したのか気になるな・・・。


「わーなんだろう!」

中を見てみると、ペンケースだった。


去年はパスケースをもらったが、普段使いできるものをくれるのがありがたい。3人分のお小遣いの中で何が買えるのか考えてくれたんだろう。ペンケースにしては少し高そうだ。


「浩介なんでも買えるから、めっちゃ悩んだよ〜!」


渚も言っているが、そうだろうなあ・・・俺が逆の立場だったら、選ぶのに苦労すると思う。


「聖奈も一緒に選んだんだよー!」


「ありがとう!大事に使うよ!」


「じゃあ、この後・・・4人で何したい?」

ちなみに聖奈とは付き合って早々に済ませた。じゃないと、他2人と差ができるからな。


茶髪で色白、長い足。少し日本人離れした聖奈は綺麗だった。最初は2人で、その後からは4人一緒に。これができるのがハーレムを作る醍醐味だよな。


昨日のクリスマスイブは4人でデートをした。祝日だったので、街で遊んだ後イルミネーションを見に行った。ハーレムも両手に余る人数になるとデートもなかなかに大変だった。事前のプレゼント選びもそれぞれに合うよう慎重にしたし、当日は差を付けないよう順番に手を繋いだり、とにかく気を遣った。




2008年1月2日


昨年末にりんご株も売ろうと思っていたが、税金のことを考え年明けすぐに売ることにした。


売却額は1130万円。どワンコ株の前じゃ見劣りするな・・・元々374万円で買ったので、3倍以上にはなっているんだけど。為替の影響で少し利益が圧縮されたようだ。


でもこれで証券口座の残高が1億を超え、1億398万円にもなった。


金銭感覚がおかしくなりそうだ。しかしこのお金にはできる限り手をつけない、10月までは維持しておかないと。銀行口座の300万弱でやり繰りする必要がある・・・足りるか?


今保有している株は、古池電池の5万株のみ。これが後々上がってくれることに期待しておく。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どワンコ→ドワ○ゴ

リーマン・シスターズ→リーマ○・ブ○ザーズ

りんご→アップ○

古池電池→○河電池

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る