由崎司の奮闘

 7月も半ばになると、夏休みの予定についてが今教室内でトレンド入り

している。今までの俺なら特に友達もいないので、家でゲームしてるか、

学校でやってる夏期講習を受けるかくらいしか夏休みの予定は

ないのだが、今年は部活で忙しそうではあるが

 もしかしてだけど花火大会誘ったら浴衣で来てるのではと

淡い期待ができる由崎(男)がいる。

浴衣かどうかともかく俺にも今年は楽しみがあるはず。


「おはよう」

「おお、よ」

まさか考えていた時に当の本人が登場ですか。

てか驚いてすこしきょっどてしまった。

「今日も朝から部活か」

「うん」

いるだけ目の前からお日様の光さすようだ。

「たしか、来週試合だったよな」

「うん。今回はこの前負けたペアとだから勝ちたいんだ」

聞いた話による今度の試合は市の大会らしく

前回は卯の花高校というここから2つ駅が離れている

高校とあったそうで、わりと学校が近いことから

よく練習試合をしているらしい。


「なあ今度見に行ってもいいか。特にやることもないし、それに由崎のユニフォーム、げふんげふん、一度試合見てみたいし」

「え、いいの?」

「あぁ」

ココイチのイケボで応答した。


「はいはい私も行きたい!!」

どこからともなく佐々木がこっちにきた。

「なんだよ、お前冴島とかと話してたんじゃないのかよ」

あの眼光がつよつよの冴島と友達とか勇者かよと

いつも関心している。

「ちょうど終わったところなんだ。はは」

なんか目が泳いでいる気がするがまぁいいか。

「佐々木さん来てくれるの」

「うん、当日はいっぱい応援しちゃうから。ねぁやじまー」

なにそれ恥ずかしい。近くにいなようにしようかしら。

「おおう」

「ありがとう。頑張るね」

その真っ直ぐな笑顔素敵すぎるのが。


かくして俺と佐々木は来週由崎の応援に行くことになった。





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