ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ事変【鹿児島と宮崎から】
郭隗の馬の骨
ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ事変【鹿児島と宮崎から】
ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ事変の情報が鹿児島に到達したのはずいぶん後のことでした。
宮崎にいる私もほとんど知らず、のほほ~んとしていました。
だって鹿児島は情報封鎖のメッカだし、宮崎は陸の孤島なんだもん。
とはいえ、宮崎で何か宇宙人との恋愛が始まったとか聞いてなんだか食いついてみたくなったって感じ?
で、その噂を聞いた1980年代のノリの偉い人達が「侵略じゃ~」いうて対策を始めたわけですわ。
ちなみに鹿児島には薩摩と大隅いう地域がありましてな。
先ほども触れた通り情報の伝達が遅いんですわ。
それで、歴史的に見ても戦は強いんだけんど、参陣する時大遅刻するのがこれまた伝統で、気が付くと47都道府県でまたもや遅参したらしいですわ。
さて、大隅地方には太古の昔から伝説巨人が存在します。
その名は「イデオ〇」じゃなくって「弥五郎どん」言います。
詳しくは検索して欲しいのですが、土地の守り神にしてお祭りの象徴だったりします。
そして、大隅地方の中でも各地に大事に保管されていました。
しかし、この危急存亡の一大事、プロトタイプの弥五郎どんをはじめ各地の伝説巨人が集結。
そして大隅地方の技術開発研究所が汎用ヒト型決戦兵器として「弥五郎どん」を量産し始めました。(そんな研究所どこにあったんヤ)
これを見た宮崎の県境沿いの人々は驚愕しました。
宮崎と鹿児島は昔から争うことが多く、こうした動きに宮崎の人々は敏感でした。
脳筋の鹿児島勢に対して、宮崎勢は力では勝てないと悟り、別の分野に力を入れていました。
それは宮崎発祥の神社の神通力と精神力です。
こうして、物理的力ではなく超能力によるロボット開発が宮崎の県境沿いの地域で行われました。
そうして、鹿児島に対抗すべく完成したロボットが「飫肥・ONE」(おび・わん)でした。
ちなみにめっちゃ大宇宙的で超能力マシマシの強い兵器だったそうな。
ちなみにこの時点で鹿児島も宮崎も本気で決戦兵器を開発しています。
薩摩地方もこの流れを受けて試作人型決戦兵器の開発を急ぎ、コードネーム「ダイサイ〇ー」という兵器を開発しましたが、大人の事情で名前が定まらずに停滞していました。(ゴーサインが出なかったらしい、知らんけど)
その後、なんやかんやで相手が宇宙人であることを何故かこのタイミングで思い出した鹿児島、宮崎のお偉いさん達と研究者達は1980年代の思考回路のまま、お互いに協力することに決めました。
(敵同士が殴り合いの末に仲間になるアレ的な)
こうして、「弥五郎どん」ダイサイ〇ー」「飫肥・ONE」をベースに新たなるロボット開発に邁進しました。
なお、この過程で何故か六神合体という発想が生まれ、コードネーム「ゴットマー〇」という流れになりましたがこれも大人の事情でうやむやになったとか。
(ズに乗ったら負け的な?)
こうして、鹿児島の伝説の巨人の力と宮崎の神由来の超能力が合体した対ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人対策決戦ロボ「ダイジンジャー」が完成しました。
(ちなみに何かと鹿児島と宮崎の間で歴史的もめ事が多く繊細な話が多い中、「神社」という語句だけは両方からOKが出た模様です、歴史とは難しいなあ)
さて、昭和どころか平成を経て令和の時代に突入した現在、このコンセプトは受けるのかどうか、というかこのセンスは理解されるのだろうか。
私の心配を元に「ダイジンジャー」は種子島基地から発進したのでした。
おわり😊
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