第13話 ゆうこと優子
視界がぼやける・・・。
私どうなるの・・・。
とうとう死んじゃうの・・?
・・・・・。
「・・・こ。」
「・・う・・こ。」
「え・・・。だれ?」
電灯が眩しい、映る景色は天井、
「病院の天井?」
ベッドで寝る優子の身体に引き寄せられ
ゆうこは自身に戻る
優子は目を覚ましたのだ。
突然、目を開けた優子に驚く陽太と母親は
「優子!」
と同時に呼びかける。
陽太は慌てながらも ふと気が付き
すぐさまナースコールを押し看護師を呼ぶ。
「お母さん、陽太・・さん?くん?・・
うぅ、頭が痛い。ううああぁ。」
大きな耳鳴りと頭が割れそうなほどの頭痛が襲い、
頭を抱えて苦しみだす優子。
「ああああ!」
「ああ・・。」
「・・あ。」(そして、痛みが止む)
優子は天井の一点を見つめ、しばらく放心状態の
陽太と母親を見つめ一言だけ呟いた。
「思い出したよ。」
3人は顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いている。
「ごめんね、ありがとう。」
ようやく感謝の言葉を直接伝える事ができた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます