卓歴10回未満の駆け出し冒険者が単独でヴァイスシティに挑んでみた

5 魔動機二体とは聞いてない

「なんだよっ、聞いてないぞ！　魔動機が生きてるなんて！！」

　そう言いながら、俺はブルドルンの右腕を二度殴り付けるが、ヤツの装甲が硬く大きなダメージを与えられない。

　そこにティーダが「…オレに文句言うなよッ！」と答えながらバスタードソードで斬りつけるが、大したダメージにはならなかった。

「元はと言えば、お前が不用意に彫刻を動かしたからだろッ！！」

　ブルドルンから素早く間合いを取って、さらに不満を吐き出せば、それにティーダが『うるさいなぁ〜』とばかりに剣を構えつつ応じる。

「そもそも、オレのせいなのか！？　たまたま、オレが彫刻を持ったタイミングで起動しただけで、その前から駆動音はしてたぞ！？」

「はぁっ！？　なんで早く言わねぇんだよッ！！」

「いや、まさかこいつらの音だとは思わなかったし…」

　ブルドルンが俺達に向かって突っ込んで来て、不毛な言い合いはそこで終わった。敵の大きな右腕が振りかぶって、ハンマーが俺の方に飛んでくる。それを寸での所で避けるが、左の方に対応出来なかった。

　酒樽と同じくらいの大きさのハンマーが、容赦なく俺の胴を打ち据えて、そのまま吹き飛ばされた俺の体は壁に激突した。

「ッ…がはっ！！」

　肋（あばら）が折れるような鈍い音が聞こえた、全身に走る激痛に息が思うように出来ない。それでも、なんとか立ち上がってザーレィの一撃を避けると、全力で走って魔動機二体から距離を取る。

　魔動機二体（あちらさん）も起動したばかりで本調子じゃないのか、その場に留まり不気味な駆動音を立てて俺達の様子を窺っている。

　動かないなら都合が良い、その隙にこちらも体勢を立て直すまでだ。

「ティードッ！！　大丈夫か！？」

　片膝ついて休んでいる俺の傍に、ティーダが走り込んでくる。焦っているように見える兄貴に、俺は悪態混じりで息も絶え絶えに答えた。

「…大丈夫じゃねぇよ。……肋（あばら）、イッたかも」

「分かった、今、治してやるからな…」

　そう言って、獣変貌したヤツの狼の眼が心配そうに開かれている。獣の頭に変わってもティーダの優しい眼は変わらないんだな…、なんて変に感心しながら痛みで霞む意識をどうにか繋いだ。

　ティーダは毛深くなった大きな手を俺の脇腹に翳して、前にもやったようにぶつぶつと祈りを唱える。まぁ、俺には唸ってるようにしか聞こえないんだが。

　ティーダの【キュア・ウーンズ】のお陰で、次第に痛みもなくなり、呼吸も普通に出来るようになって、気分がいい。力が漲（みなぎ）るような感覚に俺は立ち上がる。

　目の前にはブルドルン、その隣にザーレィ。

　…やってくれたな、魔動機ども！！

　魔動機二体を見据えて、俺は言い知れぬ興奮と怒りに身震いしながら隣のティーダに呼びかける。

「ティーダ」

「…ん？」

　バスタードソードを構えて、間合いをはかっていたティーダが短く応えて、その応答に俺は独り言のように言葉を続けた。

「先に、ザーレィを片付ける」

「ザーレィ？　…あぁ、っと…細い方…で良いのか？」

「ああ、ブルドルンも厄介なんだが、ザーレィは飛び道具背負ってるだろ、…あれ、面倒くせぇから先に陥（おと）す」

　飛び道具って点ではブルドルンも両腕に持ってるんだが、射程距離を考えるとザーレィの【光弾】の方が長い。この部屋の広さであれば、どれだけ距離をとっても俺達に届く。

　先に片付けるならザーレィと、俺は判じた。

　俺の命令のような提案に、ティーダは意見を差し挟まなかった。ヤツは俺の魔物知識を信頼してくれてるんだろう。意気揚々とした力強い一言が返って来た。

「了解した、援護は兄ちゃんに任せろ！」

「…あぁ、頼りにしてるよ、兄貴！」

　そう言って、俺はザーレィ目掛けて突進した。

　魔動機二体との戦闘は三十分を要した。

　俺の判断で、ザーレィを手早く倒し、残るブルドルンとは不毛な体力の削り合いの末、なんとか沈黙させた。

　正直、ティーダの【魔力撃】と【キュア・ウーンズ】がなければ、危なかった。

「……はぁ〜〜ぁ」

　沈黙したブルドルンの壊れた腕に腰掛けてティーダが大きく息を吐いた。戦闘前に放り投げた荷物を拾って、その中から水筒を出すと、それをティーダに投げ渡す。

「…怪我は？」

「おぉ！　ありがとう。……オレは大丈夫だ、お前は？」

　ティーダは受け取った水筒の栓を開けて、一口飲むと、同じ質問を返してきた。俺も水筒の中の水を一口飲んで「…まぁ、なんとか」と、それに応じた。

　強がってみたものの、本当は結構、ヤバいんだが…。

「……生きてて良かったよ」

「…お互いな〜」

　絞り出した俺の呟きに、ティーダは悠長な答えを返してくる。なんだかんだ、この兄貴も楽天家なんだ。

　死んだ親父も楽天的だったから、リカントの種族的な特性なのかもしれないな…、このなんと言うか、底抜けの前向きさってのは。

　疲れた体を癒すように、動きを停止したブルドルンの上に腰掛けて、二人で水を飲みながら一息吐（つ）く。

　戦ってる時は、ある種の興奮状態で死の恐怖なんてものはないんだが、戦闘が終わって自分の無事が確定し、それを実感した時に疲れと共に『死の恐怖』が襲ってくる。

　冷気のようなものが全身を覆って、意識は覚醒しているのに、体の感覚だけがどこかに行ってしまう、自分の体が自分のものではない、重い感覚。

　水筒を持つ手が震えて、反対の手でそれを押さえて、震えが止まるのを待つ。

　震えが止まると、さっきまでの興奮が醒めて、ガランとした霊廟の静まり返った空気が妙に気持ち良い。

「…なぁ」

「……ん？」

　音のない空間にティーダの呟きが漣（さざなみ）のように響いて、それに俺が短く応える。その音の振動が周りの静寂を際立たせ、続く兄貴の問いかけはさっきの碑文に関するものだった。

「…あの謎、解けそうか？」

「あぁ〜、英雄に相応しいもの、なぁ……」

　重たい体を起こして立ち上がると、祭壇の方へ歩いて行く。ティーダも後をついてきた。

　祭壇の前に立って、天板の埃を払うと何かが置かれて擦れた後がある。ここに壁の窪みに安置された彫刻を置けば良いんだな…。

　問題は何を置くかだが…。

　壁の窪みに安置された彫刻は『剣』『酒瓶』『ガメル銀貨』『女性』『花』のようだが。この中から『英雄に相応しいもの』か…。どれも冒険者には付き物のような気もするが…。

　そんな事を考えながら祭壇の前に戻る。墓碑の前に腰を下ろしたティーダは考える事を完全に放棄して、俺が『謎を解く』のを待っているようだ。

　暢気に欠伸をしてやがる……。

　協力しようとする姿勢を見せない兄貴を呆れながら見て、俺は溜め息を吐いた。そして、注意深く祭壇を観察して、ある事に気付いた。

　祭壇の『何かを置いた跡』は複数ある、しかも等間隔に。

「…あぁ、そう言う事か……」

　三時間後、俺達は〈黄金の盾〉に戻っていた。

　受付カウンターの受付嬢に【始祖神の大神殿跡の謎】を解いた事を告げると、最上の微笑みとともに祝福の言葉が返って来た。

「ライフォス神殿の謎、解かれたんですね〜！　おめでとうございます！！　これで、立派な冒険者ですね！」

「…あぁ、ありがとう」

　満身創痍で気怠い俺は短く答えて、受付嬢がカウンターを離れて、奥の金庫から小袋を出してるのが見えた。

　余談だが、今回の【始祖神の大神殿跡の謎】の依頼は駆け出し冒険者向けの依頼で、このギルドに所属した者は大抵が受けるものらしく、自ら請け負わなかったとしても、どこかのタイミングで腕試し的に派遣される案件だと言うことだった。

　因みに、遺跡に設置してある魔動機は駆け出しでも対応出来るレベルに設定してあって、ザーレィの【光弾】は遺跡保護の観点から発射されないようになってるらしい…。

「では、こちらが今回の依頼の成功報酬です！」

　にこやかな表情と明るい声音と共に、受付嬢がティーダの前に報酬が入った小さな拳くらいの大きさの布袋を差し出た。

　兄貴が小袋を受け取って、戦闘で手に入れた戦利品を全て売却し、俺達の所持金は、合計で３８８０ガメル。

　…チェザーリってヤツの所で渡河許可証を買えるだけの金は手にした事になる。

【攻略日記：雑感　二日目 ２】

ティード：…３０００ガメル、貯まったな。

saAyu：ですね…。

ティーダ：じゃぁ、次はチェザーリって人に会いに行くのか？

saAyu：あ、いや、う〜ん。

ティード：なんでそこで躊躇するんだよ。

saAyu：いや、だって、なんかお金で買うってなんか違うくないですか？　なんか、キーアイテムだったらもっと苦労…。

ティーダ：…さっさと物語（はなし）を進めたいんじゃないのか？（微笑みながらの無言の圧）

saAyu：いや、まぁ、それはそうなんですが…。

ティード：じゃぁ、次は西街区のチェザーリってヤツの邸だな、はい、決定！

saAyu：えっ、でも、西街区に行くには封鎖街区をなんとかしないといけませんよ？　ブルドルンとザーレィに手を焼くお二人で大丈夫です？

ティーダ：まぁ、何とかなるんじゃないか…（本書とルルブⅠを確認中）

saAyu：えっ、だって、お二人よりも上のレベルの魔神ですよ？　〈剣〉マークついてますよ？？

ティード：……でも、そんな面倒くさい特殊攻撃無いしな、ティーダの【魔力撃】があれば何とかなるだろ。

ティーダ：あ、あと。気付いていないようだが、船で行けるからな、西街区。

saAyu：えぇぇッ！！　行けるの？　渡河許可証なくても良いの？（本書でその事実を知った時の反応は正にこれでした…）

ティード：金、払えばな。

saAyu：ぅあぁぁぁ、そうだったんですかぁ……。（項垂れる）

ティード：思いの外、ショックを受けているようだな…。

ティーダ：……なんか悪い事した気分なんだが（汗）

　※もちろん、実際にプレイしてる時は気付いてないので、この後は【封鎖街区】で魔神戦です。

saAyu：じゃぁ、気を取り直して…。【始祖神の大神殿跡】の振り返りでもしますか〜。

ティーダ：地上でのスケルトン戦は、まぁ、無傷で終わったから、横に置いといて。振り返るなら、魔動機二体との戦闘だな。

ティード：振り返るって言っても、本当に不毛なHPの削り合いだったぞ？

saAyu：そうですね〜。小説パートでも書いてますけど、【光弾】を撃ってくるザーレィが、【光弾】を撃ってもティード君、寸での所で避けちゃったし、ザーレィの攻撃は、ティード君に全く当らないまま倒れちゃったので、後はブルドルンとの殴り合いでしたもんね〜。（何時終わるんだ…って思いながらダイス振ってた）

ティーズ（ティード＆ティーダ）：そうそう。

saAyu：あ、雑感01でも触れたんですが、キャラシに関してもうひとつ、報告があります！

ティード：今度はなんだよ…。

saAyu：えっと、最初の作成時に【回避力】のとこに技能レベル足すのを忘れてて、【基本回避力３（敏捷度Bのみ）＋１（アラミドコート）＝４】でやってました……。

　※実際は【基本回避力：２（技能レベル）＋３（敏捷度B）＋１（アラミドコート）＝６】

ティード：……もう、驚かねぇぞ、俺は。（怒り＆呆れ）

ティーダ：…じゃぁ、回避判定の結果がだいぶ変わってくるな…。

saAyu：です。ティード君ね、受けなくて良い攻撃、結構受けてました。ごめんなさい。（テへぺロ的なノリ）

ティード：一発殴って良いか？

ティーダ：まぁまぁまぁ…。無事だったんだから、3日目からは【回避力６】で出来たんだろ？

saAyu：はい。それは、もちろん！

ティード：はぁ〜〜〜。（でっかい溜め息）……もう、終わった事だからいいけど。次からは絶対にミスんなよ！

saAyu：はい…ぃ。

ティーダ：…ははっ。…じゃぁ、改めて。まずは先制とって、ティードの攻撃が二回とも当ったんだな？

【魔動機ブルドルン＆ザーレィ】戦

　　ブルドルンは〈剣のかけら〉×４で強化。HP＋20、生命・精神抵抗力判定＋１の二部位。強化分のHPは右側に全乗せで、HPは右が52、左が32。

　　ザーレィのデータはルルブⅠ４６３頁、ブルドルンは４６４頁を参照。各種判定は固定値を使用。

　◆１ラウンド目

　ティードの攻撃、二回とも命中し、５点と６点の合計11点ダメージでそこからブルドルンの防護点４引いて７点のダメージ。

　ティーダの攻撃、【近接攻撃】で、４点ダメージに追加Dの７点の合計14点ダメージでこのターンは終わり。

　この時点のブルドルンのHPは右：38／左：32。

saAyu：ザーレィは無傷なままで、魔動機側の攻撃。ブルドルンの右の攻撃はティード君避けましたが、左の攻撃は避けられませんでしたね、ここでティード君の防護点３点を引いた10点がダメージでした。

ティーダ：結構、削られたから焦ったよ…。

ティード：だな。幸い、ザーレィの攻撃は避けて、その後は俺達のターン。小説パートで書かれたのはここまでだな。その後は…。

ティーダ：２ラウンド目からは、ザーレィ集中攻撃ターンだな（笑）

　◆２ラウンド目

　ティードの攻撃、二回とも当って、７点と６点の合計ダメージは13点、ザーレィの防護点３点引いて、10点のダメージ。ここで、ザーレィのHPは残り15。

　ティーダの攻撃、出目４で【魔力撃】か【キュア・ウーンズ】のどちらかを選択、ティードの回復を優先し、10点の回復。ティードのHPはフル回復の25。

saAyu：今度は魔動機側ですね。えっと〜、ザーレィの攻撃と、ブルドルン右の攻撃は避けて、左の攻撃が当るんですが…。

ティード：本来なら、避けられた攻撃だったんだな…。

saAyu：はいぃ……。ここで11点ダメージで、ティード君のHPは残り14。

　◆３ラウンド目

　ティードの攻撃、二回とも命中し、５点と８点の合計ダメージが13点。ザーレィの防護点３点引いて10点ダメージ、残りHPは５。

　ティーダの出目はここでも【近接攻撃】か【キュア・ウーンズ】を選べる出目で、回復を優先しティードのHPは24まで回復。

ティード：ザーレィが残りHP５になったから、次のターン（4ラウンド目）から俺はブルドルンをひたすら攻撃して、ティーダは回復が選べれば俺を回復、攻撃出来る時にザーレィを攻撃、５ラウンド目にザーレィが落ちた。

ティーダ：６ラウンド目にはブルドルンの右も落ちて、その後、２ラウンドかけてブルドルンの左も落ちた、と。

saAyu：途中、端折りましたが、プレイ中は本当にひたすらダイスを振らなきゃいけないから、『いつ終わるの？　いつ終わるのよっ！？』ってなってましたよ、敵側も処理しなくちゃなんないんで…（苦笑）

ティード：…ソロプレイの辛いとこだな。

saAyu：…です。

ティード：……なぁ、今気付いたんだが。この計算間違ってないか？（攻略ノートのダメージ算出のとこ見てる）

saAyu：え！！？？　…私、また、なにかやらかしてます？

ティード：…俺のダメージ算出って、当れば、基本二回だよな？

ティーダ：そうだな。追加攻撃も当れば二回だな。

ティード：……二回のダメージ算出を合算して、そのあと敵の防護点引いてねぇ？

ティーダ：……これは（汗）

saAyu：え、合算して引いちゃダメなの？

ティード：いや、合算してから引くのは良いけどさ、だったら敵の防護点も×２で引かないとダメだろ？　…１回分しか引かれてないぞ？

saAyu：……あ、ほんとだ。

　※熟練の冒険者の方々なら既にお気づきでしたでしょうが、著者はこのまとめの時まで、全く気付いてなかったのです。防護点を二回分引かなければならない事を！！

（一日目の戦闘の時はちゃんと二回分引いてたのに……）

ティード：これ、ちゃんと計算し直したらずいぶんと結果が変わるぞ……？　ラウンド数も延びるな…。

saAyu：……ですね。…そっか、二回だから、防護点も×２か…。そうか、そうだよなぁ…。（すっかり、頭から抜け落ちてた）

　※このまとめをしてる時点で、攻略３日目までが終わってますので、３日目の戦闘の算出ダメージも間違ってますが、そのまま、まとめて行きます。（すみません……）

ティーダ：…まぁ、まぁ、…終わった事だしさ。初心者だし、色々やらかして回避力低くなってたり、追加ダメージも低かったりしたし、プラマイゼロってことでさ…。初心者が一人でやってるから、そこは大目に見ても良いんじゃないか？

ティード：………。

saAyu：ティーダさん、それ、フォローになってないです…。

ティーダ：あ、や、楽しく遊べば良いんだし。普通の卓でもGMの裁量でハウスルール発動するし。次から気をつければさ…。

ティード：まぁ、もう良いけどな、終わった事だし。

saAyu：すみません、気をつけます…（さすがにここまでやらかしてると、自分でも情けない…）

ティーダ：気を取り直して！　無事に戦闘は終わった訳だが…。『謎』の方はどうやって解いたんだ？　小説パートではぼかした書き方をしてたが？

saAyu：あ〜、なるべくネタバレにならないように、と、私なりの配慮です。『謎』の方はちゃんと考えて、答えのページに進みましたよ。

ティード：あの『正解』は若干、腑に落ちないけどな…。

saAyu：まぁ…、あの手の場面では大抵『一つ』と思い込みがちですけどね〜。

ティード：正解して、魔晶石が手には入ったのはありがたいけどな、特にティーダが。あとは首飾りは俺が装備してる。…俺の趣味じゃねぇけど。

（著者注釈：ティーダさんは基本的にフェロー表に基づいて行動するので、ここで手に入れた魔晶石は最後まで使用しませんでした。勿体無い…）

ティーダ：始祖神殿の首飾りだな！

ティード：そういやさ、…俺、実際のプレイでは『蹴り』なんて一回も使った事ないんだが、小説パートでは結構蹴ってるよな？

　※格闘武器の『キック』は命中が−１になるので、著者はほぼ使わない。

saAyu：ああ、それですか〜。それはもちろん『演出』ってやつですよ〜。小説パートはあくまでも『実際のプレイを元に書いてる物』ですからね。

ティーダ：あぁ、そう言う事なんだな。

saAyu：ですです。殴る一辺倒よりは、拳闘士（グラップラー）らしく『蹴り』も出来た方がカッコいいでしょ？

ティード：……まぁ、確かに…。（満更でもない）

saAyu：では、この後は【封鎖街区】で魔神戦です。