Ⅳ:date
「じゃあ、行こうか」
「うん…」
これは、やはり
戸惑いからか嬉しさからか、息づかいが早まってしまう。気づかれるのも恥ずかしいので、君の少し後ろを歩くように努めた。後ろ姿からも分かるほど君は楽しそうにしていた。
君も
自分でいうことではないかもしれないが、僕には既に
「じゃあ、一番近くから回ろ」
「わかったよ」
返事を返しながら僕は
「場所分かるの?」
「うん。覚えといた」
確かに君は一度も
犯罪関連の
「ここが、最初だよね?」
僕らが着いたのは、最初の
「これじゃ、跡を見ることもできないね」
「そうだね」
僕らの前にあるのは、
その時、隣は
それに気づいてしまった僕は、世界を変えたいという一心から、そこに最初の
確か
「隙間入れるかな?」
「やめときなって」
住宅の間にある僅かな隙間をのぞく君。
「ところで、最初はなんて聞いたんだっけ?」
「
気恥ずかしさが込み上げてきた。まさか、これを今日ずっと続けるのか?
「わたしはいいと思ってたかな。最近はちょっと違うんだけど…」
「何かあったの?」
「うまく説明できないの。でも、多分自分のせいな気がする」
そこで、君は初めて歯切れの悪い表情を浮かべた。僕はおれがとても気にはなったが、やっぱりそれ以上聞かなかった。
「じゃあ、次に行こう」
君は再び迷いなく歩きはじめた。本当に全部を覚えていたんだ。
その後、2問目、3問目と
∧
それが続く内に、僕も乗ってきたのか。
「これ以降はいくつか飛ばしてもいいかも」
「どうして?」
「以前の
「スランプ期?」
「そんな感じ」
そんなことを言い始めていた。
それか、かわいい女の子が
どちらにしても、僕は君を早くあの場所へ連れていきたいと思い始めていた。
僕が、みんなが知る
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