文の話

文章って、難しいですよね。

そう思いませんか?


小説って読んだから上手く書けるわけでもないし。

絵だったら、見ただけで上手いか下手かすぐにわかるのですが。


ただし読みやすい読みにくいはあると思います。

リズムといえば良いのでしょうか。

やはり文章にも上手下手はあるようです。


でも簡単ですがコツはあります。


では以下、プロ小説家になった友人「中岡」からの金言を紹介しましょう。

数十年前の話なので、間違っているかもしれませんが。

本人に問いただしても「そんなこと言ってない」と否定されるかもしれません。

まあ中岡本人は、私の存在に気が付いていないので無視です、無視。

中岡本人の許諾は取ってないので、中岡に確認することはおやめください。



1、 文末を工夫する。

簡単に言えば「文末が同じものを続けない」ということです。

具体的に言えば「○○した。」「○○だった。」のような文を続けることです。

単調になるんですよね。

簡単に「○○する。」「○○した。」のような文末を順番に繰り返すだけでも、リズムは生まれます。

さらに間に「○○ではない。」とか、名詞止めなどを混ぜるだけで、かなり読みやすくなりますよ。

これを逆手にとって、状況説明とかあらすじとかで文章をあえて単調にしたかったら、文末を同じにしてしまえばいいのです。


2,同じフレーズを多用しない。

例えば「○○を否定しない」というフレーズ、一般的ではないですよね。

「否定をしない」んだったら、普通に肯定すればいいのですから。

とはいえ一般的ではないフレーズは、文章の合間に入れると効果的です。

読者の印象に残るんですよね。

でも多用するとくどくなります。

乱発されると気になってしまい、内容が頭に入ってこないこともあります。

わざと狙うのであればいいのですが、書いていると癖みたいに無意識に多用することが私にもあります。

気を付けましょう。


3,長文に気を付ける。

ついつい文が長くなることありませんか?

酷い時は主語と述語が合っていないこともしばしば。

ではどのくらいが「長い」と感じるのか。

「何文字ぐらいで長文」とググってみたら、答えが出てました。

詳細は割愛しますが、自分のイメージですと100文字以上の文は長いと感じてます。

長い文で意味をわかりやすくするのは難しいですよ。

読者に長文読解の問題を出すわけではないのですから、長い文は二つ以上の文にしましょう。

短い文を合間に入れると、さらに文章にリズムが出てきます。


4、句点「、」をつけすぎない。

初心者作家さん「あるある」です。

頭で文を考えた場合、かなり区切りながら文を作りがちになってしまいます。

そのままキーボードを叩くと、句点だらけになりませんか?

読みやすくするための句点なのに、読みにくくなってしまいます。

長文でない限り、句点は多くても「2つ」で十分です。

句点が多いと感じたら、思い切って句点を削ってみましょう。


5,自分で読めない漢字は使わない。

パソコンで執筆するにしろ、スマホで執筆するにしろ、今の「変換機能」は凄いですよね。

知らない漢字でもほいほい出てくる。

上で出てきた「くどい」なんて漢字、私は知りませんでした。

多分、自分で使わなかったら書けないし読めないです。

自分が読めないのでルビを振ってしまいました。

読めない漢字は平仮名かカタカナにするように心がけているのですが、今回は自分でも読めない漢字を使いました。

平仮名にすると読みにくかったからです。

カタカナはありだったかもしれませんが。

自分で読めない漢字は「読者様も読めない」と考えた方がいいです。

でも読めない漢字を使わないでいると、文が幼稚で単調になりかねません。

ついつい難しい漢字を使いたくなるのが、初心者作家さん「あるある」です。

ならば、せめて文にする前にググっておきましょう。

自分で読めない漢字は、自分で意味もわかっていないからです。

間違った使い方をしたら、読者様を困らせます。


6,わかりやすい表現を心掛ける。

何でもかんでも漢字変換すればいいってものじゃありません。

変換機能を駆使すると、結構見慣れない変換をされるものです。

「へ~、こういう漢字を当てるのか」などと物珍しさも手伝って、ちょいちょい見慣れない難しい漢字を使ったりします。

頭のいい作家さんならば、難しい四文字熟語なんかを頻繁に使うかもしれません。

私は頭が良くないので、あまり使えませんが。

でも論文じゃないんです。

読まれてナンボの小説だということを、お忘れなく。


7,ちゃんと読み返す。

自分で書いた文章、ちゃんと読み返していますか?

誤字脱字誤変換はありませんか?

小説を投稿する前に、最低でも一度は最初から最後まで読み返しましょう。

「自分の文章なんて、恥ずかしくて読めない」と言わずに読み返しましょう。

自分の文章なんて読みたくないと思うのならば、それは読者様も「読みたくない」と思うかもしれません。

自分の作品の一番のファンは、自分であるべきです。


読み返すのであれば、書きき上げた直後ではなく一晩ぐらい置いた方がいいでしょう。

結構いろいろな気づきがあるものです。

気にならなかった表現が「不自然」だと思えたり、違和感を感じたりしたら冷静によく読みなおしましょう。

作者の感じた違和感は、必ず読者様にも伝わるからです。

「推敲しろ」とまでは言いませんが、読み返しは大切ですよ。





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