結末 抑止力と呼ばれた少女

『未解決』

 結末は以下の二種類からKPが選択して下さい。

 幸運をロールして決めても良いです。

【宇宙滅亡〜全員ロストEND〜】

 探索者が助けたのは神隠し被害者の中の一人か二人にしか過ぎない。しかし、今回の事件で助けられる子供の九割を助けた事にもなる。

 それは探索者の自己満足にしかならない。

 だが神隠しはそれ以降起きることは無いだろう。

 それは探索者達が村へ戻る途中、研究所のあった方角から爆発らしき音が聞こえたからではない。

 黒幕の化け物達の目的が果たされた為、神隠しの必要が無くなったからだ。

 探索者達が黒幕達の目的を知る事は二度と訪れる事はありえない。

 復活した魔王の手で宇宙が滅ぶのはもう間もなくなのだから……。

 宇宙ごとロスト。

 LOST END

【魔王様の気まぐれ】

 探索者が助けたのは神隠し被害者の中の一人か二人にしか過ぎない。しかし、今回の事件で助けられる子供の九割を助けた事にもなる。

 それは探索者の自己満足にしかならない。

 だが神隠しはそれ以降起きることは無いだろう。

 それは探索者達が村へ戻る途中、研究所のあった方角から爆発らしき音が聞こえたからではない。

 黒幕の化け物達の目的が果たされた為、神隠しの必要が無くなったからだ。

 盲目白痴の魔王は視覚と知性を取り戻し、魔王は完全復活を遂げた。

 魔王は人類に宿っていた『視覚と知性』から人類の歴史を読み取り、この愚かな存在達は夢で見る分には面白いと宇宙の全てを自分の夢へと取り込む事にした。

 こうして宇宙は魔王が見ている夢となった。

 BAD END


『復活の魔王』

 祭壇に眠る少女——魔王の視覚と知性を宿す器の少女を取り込んだ魔王は完全復活を遂げる。

 取り込んだのが不思議生物であった場合も魔王は完全復活となる。

 探索者達は復活した魔王に目を向けていなくとも強烈な存在感に心奪われるだろう。

 正気度チェック(1d10/1d100)は不可避だ。

 魔王が少女を取り込む迄の行動で化け物達は死屍累々な為、魔王の興味は探索者達へと移る。

「——————————」

 人の理解が及ばぬ声色に、魔王から興味を向けられた事に正気度チェック(1d10/1d100)

 この時点まで正気度を残している探索者がいたら魔王は感心したのか帰還する。

 魔王の帰還と同時に研究所を覆う結界が解けたのか陽光もしくは月光が探索者達は降り注ぐ。

 空を見上げる事も可能となっていた地下室から外へ出ると幸にも探索者達が乗って来た車はギリギリ消滅を免れていた。

 僅かに息がある化け物は放って置いてもやがて生き絶えるだろう。(トドメを刺してもよし)

 探索者達は助ける事ができた子供を村へ送り届け帰路へと着く。報告書や記事に書けない真相に頭を悩ませながら……。


「やぁ、我が息子よ。話をするのは久方ぶりだね。

 人類ほど愚かで愉快な存在は中々いないね。彼等彼女等が私を楽しませてくれる間は宇宙を滅ぼさいでおこうかと思えるよ。そんな訳だから君には引き続き愚かで愉快な人類に混沌をもたらして欲しい」

「久方ぶりでございます、お父上様。それでは彼等彼女達が狂気と混沌に出会いやすくなるよう誘導をしておくとしましょう」

 探索者達は以前にも増して奇妙かつ狂気に溢れた騒動に巻き込まれる事になるだろう。だが逃げる事は叶わない。魔王が……その息子がそれを良しとはしないのだから。

 NORMAL? END

 クリア報酬

 正気度回復は無し

 クトゥルフ神話技能1d10+5贈呈


『涙目の魔王』

 祭壇に眠る少女を祭壇から引き離せば救出は完了となる。祭壇の仕掛けが彼女を休眠状態にしていたからだ。

 救出した少女に声を掛ければ目を覚ますだろう。

 覚醒した少女は神聖な気配を放ちながら化け物達の方へと歩み寄ってゆく。

 探索者達による静止は叶わない。

 魔王の、あるいは不思議生物の触手が少女に触れようとした瞬間——少女はグールの尾を掴み触手へと叩きつけた。何度も何度も……グールの原型が無くなれば他のグールやミ=ゴあるいは取り憑いていたはずのシャンを引っ掴み武器代わりに振り回す。

 魔王、不思議生物の反撃など意に会すること無く全て回避しながら。

 武器代わりとなる化け物がなくなれば素手で殴る蹴るの暴行を続ける少女。

 探索者にはなす術もなく、暴力にさらされ続ける魔王が涙目に感じられる。不思議生物なら身体に浮かぶ全ての目が潤み、涙を浮かべていらだろう。

 探索者あるいは味方NPCが止めに声を掛けるまで一方的な攻撃は延々と延々と続く。

 声をかけ少女の攻撃を中断させた者に感謝の念を送りながら魔王又は不思議生物は退散した。

 退散と同時に研究所を覆う結界が破壊され陽光、あるいは月光が少女を照らし神秘的な光景を生む。

 研究所の地上階は全て消し飛び、唯一残る地下室も少女の戦闘の余波で崩壊寸前。おまけに化け物達に生存者はいない為、後始末の必要も無さそうだ。

 奇跡的に無事だった探索者の車に少女と生き残りの子供数名を乗せて探索者達はその場を後にする。

 子供達は無事に親元へ帰る事ができた。

 しかし、少女の親は村をいくら探してもいない。

 味方NPC1地神梓が生存しているなら彼女が少女を引き取って育てると宣言する。これまでの仕事でのコネと実績に権力も使って戸籍やらなんやら全てどうにかして少女を立派に育て上げるだろう。

 地神梓が死亡し空戸公乃が生きて仲間にいるなら彼女が引き取る事になる。

 探索者の誰かが育ての親を名乗り出ても良い。

 それ以外の場合は何処かの施設へと預けられる。

 八百万の神と魔王の力を宿す少女はやがて抑止力と呼ばれる存在となる。


 TRUE END

クリア報酬

 正気度回復1d6

 抑止力の少女との縁(対話可能な神話生物に対人関係技能使用する際ボーナスダイスを追加できる。注・キーパーの許可を得た場合のみ)

特別報酬(不思議生物を召喚させた)

 正気度回復1d6

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