episode1「第一皇子誕生!名を―――」
とある大陸にある大きく頑丈な城壁に囲まれた村や街、人々が行き交う交流の場。
そんな城壁に守られた大帝国はかつて長きに渉り人神族と魔神族と獣神族と天神族と霊神族と飛神族との戦争が続いていた。
だがある日突然戦争は終止符を迎え幕を閉じた。
長期期間による戦争に疲弊し切った各種族達はお互いに信頼し、手を取り、絆を深め―――終戦記念碑を建て、戦争で命を落とした者達を追悼し、中央大陸に収めた。
その中心の大陸を人神族が納め―――
聖女クリティス
「――――という訳でお伝えしにまいりました。グラエル皇帝陛下」
グラエル・ガーランド・オズロック
「ふむ、その話は
聖女であるクリティスは頷き真名に誓って片膝だけ跪いて言った。
そんな彼女を皇帝グラエルは認め、信じた。
そして数か月後―――赤子誕生の産声が城内にくまなく響いた。
カリナ侍女長
「皇帝陛下!グラエル皇帝陛下!生まれました!」
グラエル皇帝陛下
「本当か?!・・・よし、それならばエイリの容体が落ち着くまで侍女長かメイド長か執事長以外誰も離宮を訪れてはならん!念の為に警戒網を敷け!」
大帝国とはいえ、常に安全ではない。
いつ何処で誰に襲われるかが最近の人々には不安があるのだ。
そして、18年の時が流れ―――
モルドガン騎士長
「武の鍛錬ですか?」
ディバイン
「あぁ、確かモルドガン騎士長は知り合いの人が凄腕の剣士聞いてな、駄目か?」
18年が流れ、黒髪長髪でイケメンの長男坊、正しく言えば次期オズロック大帝国皇帝候補であるこの俺、ディバイン・リエス・オズロックが己の鍛錬、勉強などの皇帝候補者としての振る舞い等の習い事を熟す中、限界を超える為に鍛えていた。
モルドガン騎士長
「むぅ・・・そうは言われましても、ディバイン皇子のステータスは今現在ぶっちぎりの
モルドガンは困ったようにそう答えるが俺は笑顔で
ディバイン
「そうは言ったって、ステータスで4桁でオール9でも相手によっては負ける事はあるんだぜ?」
そう、この俺はこの世界に生を
弟達は二人共俺の背中を目標にして頑張って鍛え上げているが当然俺のステータスには届く人は居ない。
ガーナー執事長
「ステータスに全く頼らずに強くなる方法・・・そうですね、イチから学びたいのであれば世界一の剣聖と世界一の魔聖のお二人に学ぶのがよろしいかと」
執事長のガーナーに先程のをもう一度聞いてみると心当たりのある人物が二名が挙がった。
ディバイン
「剣聖は確か天神族の女性で魔聖は魔神族の男性・・・なんだよね?ガーナー」
俺がそう言うとガーナーは頷き
ガーナー執事長
「ここは皇帝陛下に、二人を召喚して貰いましょう」
ガーナーは長年、皇帝陛下である父上の若い代から共に歩んだ戦友と言うのを聞き信頼度はそこらの貴族よりも分厚い。
ディバイン
「分かった!悪いな、仕事中に邪魔して」
ガーナー執事長
「いいえ、問題ありません。お気に為さらずに」
今は父上と稽古中である弟達の元へ向かう事にした。
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