さぁ、踊ろう
とてと
第1話 健太の日常ルーティン
健太は起きた。
彼は「大学でも朝早くに時間に起きんのめんど」と言いながら目をこすりながらシャワーに入る。
出てきた彼は鏡を見ながらドライヤーをかけている。鏡には太い眉、まつげは長く、大きな目、整った鼻、程よい大きな唇と口が整った顔を作っていた。
しかし、髪の毛は無造作で両側はシャチホコのようにはね、服装はシャツが赤と黄、ズボンが青色の信号機で靴はボロボロである。
健太は大阪府茨木市、京都線茨城市駅からバスに乗って通う大学の1回生になった。
自分で組んだ授業をこなして帰り、何も変化のない退屈な毎日を送る。これが彼のルーティンになっていた。
「大学でも朝早くに時間に起きんのめんど」健太は目をこすりながらぶつぶつと呟き、午前9時30分から始まる1限の新入生ゼミのために朝の準備を始めた。
シャワーに入り、鏡を見ながらドライヤーをかけるが、映る端正な顔の右側の髪だけはいつもはねている。服装も175cmの信号機だ。健太はヨーグルトジュースを飲んで余裕を持って家を出た。
大学まで歩いて通学している。途中に現れる桜トンネルを通るのがお気に入りだ。
ゼミの教室に着くと誰もいない。健太は窓際の席に座りスマホをいじり始めた。
大学には親しい友人はいないので、授業はいつも一人で受けている。
ゼミでは一人で「早く終れ」と願い続けるのが、健太の大学の授業の終わらせ方である。
ゼミメンバーもどんどん入ってきて、担当の先生も入ってきて、午前9時30分になった。
先生はプリントを配って課題の説明をして最後にこう言った。
「では、ペアを作ってやってみましょう」
一人の健太は恐怖した。
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