11_セリフ|不幸は神の娯楽/やさぐれ元聖職者

祈っても、祈っても祈っても叶わなくて届かなくて。

神など居ないのだと嘆いていたけれど違ったんだ。


神は、居る。俺の不幸をよろこび、わらってる。

もっともっとと口が裂けんばかりに笑みを深めて、早く早くと願ってる。

気のせいなんかじゃない。聞こえるんだ。


どんなに必死に生きたって、所詮は飽きたら捨て置かれる盤上の駒。

そう悟ったとき、俺は心底 自分に嫌気いやけがさしたよ。

あれほど熱心に祈ったのと同じ口で

「いつか必ずあの首を――」と、そう誓ったんだからな。




===

2020.07.11 作

手折たおるか千切り飛ばすかは当人のみぞ知る。


聖職者キャラ…なのか?

性別変更と、それにともなう口調のアレンジはお好みで。


※ 山出和仁 さんの楽曲『欲望』に、拙作『その月は満ちて嗤う』のイメージを重ねて創作。FANBOX支援でBGM利用もできるので興味のある方は要チェキッ☆

https://twitter.com/toumori80/status/1281933132522876928?s=21

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