第41話ニャオちゃん、モモ子を慕って・・・
41,ニャオちゃん、モモ子を慕って・・・
ある日、面白い事がおこった。
座椅子をまっすぐに伸ばしてベッドのように伸ばしたものが
昼間のモモ子の寝る場所だった。
モモ子がその上で丸くなって眠っている時、テーブルの下で寝ていたニャオちゃんが
不意に起きだしてモモ子の側に行った。
そして、モモ子のお尻に寄り添うように横になった。
さあ困ったのはモモ子の方である。
お尻に来たのがニャオちゃんである事を知ったモモ子は
ビックリして慌てて立ち上がった。
一方、ニャオちゃんの方は尻枕を失って
顔をあげたがそのまま寝てしまった。
モモ子は改めてニャオちゃんであることを臭いを嗅いで確認すると
ベッドの隅っこへの方で丸くなった。
かくして真ん中にニャオちゃん、隅っこにモモ子が
寝ているという図になった。
この日からこういうことがしばしばあった。
ニャオちゃんの方は仲良くしてよ~と近寄っていくのかもしれないが
モモ子は迷惑に思っているようだ。
そんなモモ子の気持ちも知らずニャオちゃんの方は時々お尻の方ではなく
お腹のあたりに寄り添うように寝ようとした時もあった。
私としては二匹が仲良くやってくれればそれに越したことはない。
ちょっと妬けるが・・・
散歩にはずっと付いて歩くようになったし、一緒に寝るようになって
だんだんとニャオちゃんの顔が穏やかになってきた。
お腹だけ太って見えていたストレス太りもなくなってきた。
あと一つ期待するのはネズミを捕まえるというネコ本来の習性が出る事である。
でもこれは期待外れのようである。
なぜならネズミのいそうな押し入れとか脱衣所に探索に入る時
ニャオニャオ鳴きながら入っていくのだ。
これじゃあネズミが捕れるわけがない。
先代のニャンコちゃんは根気よく時には寝ているのかと思うほど同じ場所で
耳だけそばだててネズミが出てくるのを見張っていた。
けしてニャオとも鳴かなかった。
これが本来の猫の姿であろう。
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