第6話少し距離が出来る。
6,少し距離が出来る。
四日の日から私の仕事が始まったのでこの猫と出会うチャンスが少なくなった。
一日に一回、あるいは二日に一回程度しか見かけなくなっていた。
当たり前のように距離が離れていく。
正月の三日間、腕の中でじっとしていたのも忘れたようだ。
たまに会うと瞬時に縁の下へ隠れてしまって
呼んでも手の届くところまで近寄って来なくなった。
警戒心が強くなったのか、私のことを忘れてしまったのか。
少し寂しい気はするが飼えないのだから親しくならない方が双方にとって良いのかもしれない。
そう思ってあまり近寄らないで眺めているだけにした。
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