第2話
「た、助かった...」
俺は小さく呟いた。
そのすぐ後に。
「重い...!!」
「そんでもって、左の腕凄く痛いっ...!」
慌てて立ち上がると。
マヒロが泣きそうになってた。
「急に私の目の前に降ってくるとか...ないわ!」
階段の踊り場のところで。
マヒロが左腕の真ん中へんを右手で
押さえ、顔を歪めていた。
嫌な予感が走った。
この痛がり様は、
もしかして骨、折れてるんじゃ...!?
このあと、マヒロに平謝りして、
俺は昨夜のゲームしてた自分を呪った。
寝不足が招いた目眩だと思うのだが、
マヒロに怪我をさせてしまったんだ。
「取り敢えず、病院行かなきゃ...!」
俺はマヒロをその場に残して保健室まで走り、
保健の先生に階段の踊り場まで来てもらった。
美人な先生にマヒロの腕の状態とか見てもらった。そしたら俺のせいで
足も捻ったみたいで、そっちはそんなに
大したことなく歩けるみたいでホッとしたけど。
マヒロは保健室の先生に付き添われて、
近くの整形外科クリニックに行くことになったんだ。
「お、俺も...!」
「ついて来なくていいから!
あんたは、授業に出なさいよ!
そうでなくてもゲームばっかやってて
平気で遅刻してきて、留年しそうなんだからさ!」
「...本当にごめん...」
謝ることしかできなかった。
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